2016 Fiscal Year Research-status Report
Comparison of an in-home terminal care system between an islet and a mountain area
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26560024
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Research Institution | The University of Shimane |
Principal Investigator |
阿川 啓子 島根県立大学, 看護学部, 講師 (20709381)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 在宅終末期ケア / 中山間地域 / 訪問看護 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年5月には、島根県の中山間地域で在宅看取りを経験した99歳の遺族およびケアマネジャー、デイサービスの看護師、緩和ケアの医師、在宅診療医などとフォーラムを開催し、約150人の参加者があった。参加した住民の中には、老々介護になったときにはどのような生活になるかが不安である方もいた。このような場面を通して、住民のニーズや現状を把握した。 10月から(現在)は、地域包括ケアシステムに関する多職種連携について、1週間に1回の頻度で新聞コラム掲載を行っている。在宅でがんの終末期生活をする療養者を専門職がどのように関わり、どのような人々が関わっているかに焦点を当てている。病院から在宅での連携、福祉用具を支援する人、訪問看護師など様々な視点から解説をすることで一般の人が理解できるように工夫している。 現地調査については、倫理審査承認後インタビューを開始している。 地域での看取りを実現するためには、地域の文化的背景が人間の価値観に大きく影響を与えている。そのような理由から、島根県の文化について研究している藤岡大拙氏などの文献を参考に考察を行った。沖縄県の先行研究では、支援者の役割、特に調整・相談・教育などの看護に着目して在宅支援をしていた。その実態の報告は、H29年3月の文化看護学会で報告された。学会では、島根県での文化的背景に基づく在宅支援状況と沖縄県での状況をディスカッションする良い機会となった。 それを踏まえて、さらに研究を重ね平成29年11月開催予定のルーラルナーシング学会で報告をする目的で1年研究延長の申請をした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究と比較する沖縄県の対象地域での在宅療養支援に関する報告が平成29年3月に実施された。その学会での報告を参考に島根県での結果を考察する目的で研究期間の延長をした。
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Strategy for Future Research Activity |
研究結果と沖縄県での報告で島根県の中山間地域の特色を明確にする。 11月のルーラルナーシング学会で報告予定としている。
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Causes of Carryover |
インタビューを継続する必要があり、人件費や消耗品、謝金の繰り越しをした。また、平成29年度に学会発表や論文作成を計画しているために、旅費などを次年度に回した。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
11月のルーラルナーシング学会で報告、文化看護学会で論文投稿を計画している。
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Research Products
(1 results)