2015 Fiscal Year Research-status Report
原子力発電の是非を題材とした意思決定支援のための環境教育手法の構築
Project/Area Number |
26560100
|
Research Institution | Chukyo University |
Principal Investigator |
楠美 順理 中京大学, 国際教養学部, 教授 (10319220)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉江 修治 中京大学, 国際教養学部, 教授 (10109233)
前田 洋枝 南山大学, 総合政策学部, 准教授 (70611094)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | 教材開発 / 環境教育 / 原発の是非 |
Outline of Annual Research Achievements |
教材開発と教育手法両方の構築が目的ではあるが、昨年同様、前者に力点を置いて研究を進めた。開発予定の「教材」のスケールを大幅に変更したため、計画全般を見直したことが大きく影響している。 研究費申請段階の計画では、「中学生に利用可能な水準を標榜するものはパンフレット化ないし小型書籍化し、アカデミックにも十分な記述のある詳細なものと一般向けの中庸なものを併せ、学術的な書籍ないし一般書とする。研究期間内に簡易版のパンフレット化ないし小型書籍化を終え、もう一方の書籍の執筆をも適宜進めていく。」としていた。研究期間内に予定していた「簡易版のパンフレット化ないし小型書籍化」は、内容的に量があり、当初想定よりも大型である必要がでてきたため、「簡易版のパンフレット」ではなく、ともかくも書籍とすることとした。伴って、出版社の求める厚さ、分量に応じる必要ができた。これは、研究期間後まで続け、将来的に「もう一方の書籍の執筆を」としていた部分を研究期間内にすることに変更したことに相当する。そのため、何よりもこの書籍作成を第一優先とすることとした。「簡易版のパンフレット」相当の原稿は既にできているが、以来、書籍化に必要な原稿の執筆を進めている。 一方で、「簡易版のパンフレット」相当の教材は印刷・出版こそしていないものの完成したため、第一に、当時進行中であった作成段階の研究成果に応じた学会発表を二度行った。第二に、この部分を用いた教育効果の検証のためのアンケート調査を二度行った。調査結果の一部は学会発表に用いたが、多くはとりまとめて今後の論文執筆の一部としていく。 以上、これまでの研究実績は、当初の予定を拡大した書籍化の原稿作成、付随する学会発表、アンケート調査である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
書籍化の計画を変更してからは、平成27年度内の校了くらいを目指していた。が、出版が内定していた出版社の方針が変わり、出版社を新たに探すことにしたという事情があった。また、体調不良で3週間の入院と安静の必要な予後があった。これらの事情により、改めに目指したことに遅れが生じた。
|
Strategy for Future Research Activity |
第一に書籍化のための原稿執筆を進める。第二に既に完成した「簡易版のパンフレット」相当の教材開発に関する論文執筆を進め、第三に教育効果の検証に冠する論文執筆を進める。
|
Causes of Carryover |
本質的に、事前に利用見通しが確実にならない分のために、前倒し申請は多めに行った。結果、余裕をもって余ったという状況である。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
海外での国際学会発表と、毎月発生する細々とした書籍代や人件費に利用の予定。
|
Research Products
(2 results)