2016 Fiscal Year Annual Research Report
The origin and development of the history recognition problem between Japan and Korea : focusing early post-war period and 1990's
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26570002
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
佐野 正人 東北大学, 国際文化研究科, 准教授 (90248724)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 歴史認識 / 日本 / 韓国 / 戦後初期 / 1990年代 / 文学 / 映画 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度は、主に次のような活動を行った。
(1)9月に韓国の光州市で、1990年代の歴史認識と1980年に起こった光州事件についてのその後の認識に関する資料調査を行った。(2)9月に中国上海で上海電影博物館を訪れ、中国映画に表れた戦後の歴史認識についての資料調査と資料収集を行った。(3)平成29年2月に佐賀女子短期大学で研究協力者の長澤雅春氏との共同でワークショップ「メディア/大衆文化の中の日本・韓国」を開催し、植民地期から1990年代にかけての日韓関係と相互認識についての深度ある討論と意見交換を行い、また相互のネットワークが構築できた。(4)平成29年3月に韓国の全南大学校で「『帝国の慰安婦』をめぐる研究討論会」を開き、朴裕河『帝国の慰安婦』をめぐる日韓の評価の違いとコミュニケーションギャップについて発表・討論を行い、忌憚のない意見交換を行うことができ大きな成果を得た。(5)平成29年3月に香港電影資料館、香港中文大学を訪れ、戦後の香港における歴史認識とアイデンティティについての資料収集を行った。また、香港中文大学の邱淑テイ(女+亭)教授との間で研究成果をめぐっての打ち合わせを行った。
今年度は最終年度ということもあり、佐賀女子短期大学でのワークショップや全南大学校での『帝国の慰安婦』をめぐる研究討論会など、これまでの研究成果をまとめる活動を行った。その成果に関しては以後冊子やホームページでの公開を予定している。また、中国と香港の映画・文学に現れた歴史認識に関しても資料調査と基礎的な整理を終えることができた。
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Research Products
(2 results)