2014 Fiscal Year Research-status Report
文部科学省国費学部留学生のキャリア形成――グローバル人材のロールモデル
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26580092
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
菅長 理恵 東京外国語大学, 留学生日本語教育センター, 准教授 (50302899)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮城 徹 東京外国語大学, 留学生日本語教育センター, 教授 (30334452)
花薗 悟 東京外国語大学, 留学生日本語教育センター, 准教授 (40334453)
中井 陽子 東京外国語大学, 留学生日本語教育センター, 講師 (60398930)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 異文化理解 / キャリア形成 / グローバル人材 / 国費学部留学生 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでに実施したインタビューの文字起こしを実施し、分析を行った。その中で、特に、理科系ベトナム人元留学生2名について、「グローバル人材」に関わる11のキーワード(①職業人としての姿勢:a.主体性、b.創造力、c.課題発見力、d.計画・実行力、e.専門性、f.チームで働く力、g.リーダーシップ・マネジメント能力 ②多文化環境への対応:h.他者理解能力、i.コミュニケーション能力(語学力含む)、j.異文化適応能力、k.架け橋)を手掛かりに詳細な分析を行い、論文「理科系ベトナム人国費留学生のキャリア形成 ―グローバル人材に必要な資質―」(東京外国語大学留学生日本語教育センター論集41 pp29-45 菅長理恵・中井陽子共著)にまとめた。調査・分析対象となった2名には、インタビューの内容および論文の内容について校閲を依頼した。 分担者4名で、新たに、国内外の修了生(元国費学部留学生)20名に対し、インタビューを実施し、インタビュー録音の大部分について文字起こしを実施した。 文字起こしした元文科系留学生のインタビューの一部分について、キーワードによるタグ付け・分析を行った。更に、キーワードのうち「日本人性」「外国人性」「多文化」「職業人」などに着目して詳細な分析を行い、「元国費学部留学生(文系)の活躍の鍵―つなぐ・つながる職業人―」として、第36回異文化間教育学会ポスター発表(菅長理恵・中井陽子共同発表)に応募した。 インタビューを継続して実施すると同時に、文字起こし・分析作業を並行して進めていく。なお、最終的にどのような形でグローバル人材のロールモデルを広く提示していくのがよいか、方法や形態を検討中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画に則り、研究が進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
インタビューを継続して実施すると同時に、文字起こし・分析作業を並行して進めていく。 最終的にどのような形でグローバル人材のロールモデルを広く提示していくのがよいか、方法や形態を検討中である。深度のあるインタビューの中に見られる個人情報や企業の機密情報等に配慮しつつ、公開の形を精査していく必要がある。
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Causes of Carryover |
文字起こしの謝金として計上しておりましたが、専門家ではない学生アルバイトに委託したため、依頼分すべてを処理することができず、3件(6時間分 およそ8万字見込み)が年度末までに間に合いませんでした。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
年度をまたいでしまいましたが、既に依頼済みであるため、遅れての納品・謝金支払実施の予定です。
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