2016 Fiscal Year Annual Research Report
A Historical Research on the International Impact of Beheiren/JATEC's Undercover Operations Helping the Vietnam Era US Deserters
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26590025
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
平田 雅己 名古屋市立大学, 大学院人間文化研究科, 准教授 (20287577)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ベトナム戦争 / べ平連 / 日米関係 |
Outline of Annual Research Achievements |
・2016年9月上旬の調査:沖縄・那覇にて元「外国人べ平連」メンバー1名への聞き取り調査を行った。1969年の「外国人べ平連」立ち上げの経緯、活動内容、存在意義などについて貴重な話を伺うことができた。・2016年3月中旬~下旬の調査:米国にて元「外国人べ平連」メンバー5名およびイントレピッド号事件に関与した元脱走兵1名への聞き取り調査、そして米国国立公文書館にて空母イントレピッドに関する資料調査を行った。サンディエゴでは「イントレピッドの四人」の元脱走兵一名に会い、脱走に至った経緯、脱走後の波乱万丈な人生について貴重な話を伺うことができた。また本人から「イントレピッドの四人」50年の節目にあたる2017年秋に50年ぶりに日本を訪問したいという意向を受け、それを実現させるための招聘準備に入ることを約束した。ニューヨーク、サクラメント、サンフランシスコでは「外国人べ平連」のメンバーとして活動をした大学教員1名、交換留学生3名とPCS(Pacific Counceling Service)所属の反戦活動家1名へのインタビューを行った。当時「ICUの六人」と呼ばれ、日本での反戦活動参加を理由に国外退去処分になったカリフォルニア大学所属で国際基督教大学(ICU)で交換留学生の一人から話を伺うことができた。今回の聞き取り調査によって、ベ平連運動におけるアメリカ人活動家が果たした役割と存在意義というテーマの研究実現の可能性がみえてきたことがとても大きな収穫であった。
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