2016 Fiscal Year Annual Research Report
International Comparison on Knowledge Transfer Activities within MNC's Multicultural Team
Project/Area Number |
26590065
|
Research Institution | Rissho University |
Principal Investigator |
高橋 俊一 立正大学, 経営学部, 准教授 (00547896)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古川 千歳 愛知大学, 経営学部, 助教 (40632857)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | プロジェクトマネジメント / 異文化マネジメント / インフラ産業 / メガプロジェクト / 多文化チーム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の当初の目的は、多国籍企業の海外拠点で形成された「多文化チームにおける国際知識移転プロセス」のメカニズムとそこで生まれる課題を、チームマネジメント研究を基礎とし、異文化マネジメント研究の観点から明らかにすることであった。本研究においては、海外でのインフラ整備プロジェクトに携わる鉄道関連企業を調査対象とし、そのプロジェクトチームにおける、知識移転活動の実態とプロセスを明らかにしようと試みた。この目的にしたがい、平成26および27年度では、文献渉猟とレビューおよび、国内外でのインタビュー調査を研究代表者および分担者が共同で実施した。両年度における研究の結果明らかにしたことは、以下の3点に集約される。 (1)特に海外でのメガプロジェクトに携わるような企業内のチームにおける知識移転プロセスを明らかにするために、本国と海外との間も含めた企業内の知識移転に視点を置くのでは不十分であること (2)メガプロジェクトは、一社のみでなく、他企業も携わることから、パートナー企業との関係も包摂した考察が必要であること、加えて、クライアント(主に政府機関)およびその他ステークホルダーとの関係性および多様性を考慮する必要があること (3)プロジェクトのディレクターやマネージャーは、プロジェクトやチーム内のマネジメントだけでなく、上に挙げたような組織外のパートナーやステークホルダーをも考慮したマネジメントを行っていること 平成28年度での研究活動は、主に上掲の研究成果をアウトプットすることに注力した。平成28年9月に国際学会で報告、平成28年9月発刊の論文(学内紀要)を執筆、平成29年9月発刊予定の論文(学会誌、審査中)を、いずれも研究代表者と研究分担者の2名の共同で執筆した。一方、次年度以降の研究に備えて、鉄道関連産業以外のインフラ産業を対象とした調査も国外で実施した。
|