2016 Fiscal Year Annual Research Report
a conception of village welfare sociology
Project/Area Number |
26590096
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
石田 光規 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (60453495)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三田 泰雅 四日市大学, 総合政策学部, 准教授 (30582431)
上野 淳子 桃山学院大学, 社会学部, 准教授 (30582788)
高木 寛之 山梨県立大学, 人間福祉学部, 講師 (60445187)
丸山 真央 滋賀県立大学, 人間文化学部, 准教授 (80551374)
相川 陽一 長野大学, 環境ツーリズム学部, 准教授 (90712133)
福島 万紀 都留文科大学, 文学部, 講師 (30724009)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 限界集落 / 村落 / 山村 / 福祉 |
Outline of Annual Research Achievements |
2016年度は4月、8月、12月にプロジェクトメンバーで集まり研究会を実施した。研究会の目的は、2014年および15年に実施した調査成果の検討である。検討の結果抽出されたのは、山間村落における「限界」化の進行と、それに付随する支援機関の衰退であった。 2015年の調査は2010年から継続しているパネル調査であったため、集落の変化を検討することができる。調査から示されたのは、集落の類型に関わらず、いずれの山間村落も高齢化、人口減少(単身化と無住化)が進展しているという事実であった。この知見は、「村落の類型により限界化のありようは異なる」という当初の想定とは異なるものである。その一方で、医療・福祉などの専門機関は、対象エリアをより一層広域化させたため、「手の届かない」サービスとなりつつあった。これらの調査結果は非常に重要な発見であったものの、その一方で、変化の途上であるという印象も強く残った。そこで、本プロジェクトでは、拙速に「限界」化のありようを結論づけずに、数年に一度のペースで注意深く山村の様相を精査し、研究を継続することとした。それと同時に、膨大な文書資料の整理にも着手した。 当初、2014年、2015年の調査で一つの結論を出す予定だった本プロジェクトは、二つの調査によって、問題の深さを再認識することとなった。この認識を踏まえ、次年度以降も継続調査を実施して、山村における福祉および持続可能性の確立という問題にアプローチしてゆく。
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Research Products
(4 results)