• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2015 Fiscal Year Research-status Report

「人生の折り返し」感をもとに探る現代の成熟観とその要件

Research Project

Project/Area Number 26590136
Research InstitutionKansai University

Principal Investigator

遠藤 由美  関西大学, 社会学部, 教授 (80213601)

Project Period (FY) 2014-04-01 – 2017-03-31
Keywords折り返し感 / 自立 / 法的成人
Outline of Annual Research Achievements

「人生の折り返し」感をもとに探る現代の成熟観とその要件」研究プロジェクトの2年目においては,初年度の文献研究の成果を踏まえ,調査を実施した。具体的には調査会社に委託し,大規模なWEB調査を行った。収集したのは法的成人を過ぎた20歳~44歳までの男女各4000名合計8000名(ただし大学生と専業主婦を除く)のデータである。分析は現在なお進行中であるが,これまでのところ,以下の点が明らかになった。(1)折り返し感は自立とは別のものとして捉えられている。(2)自立はこれまで心理学で考えられてきたような純粋な心理的問題ではなく,また経済的問題でもない。いわばその双方が絡み,複合的重層的なものとして自覚される。(3)非正規雇用者など経済的困難者は,そこから直接派生する生活上の問題だけでなく,さまざまな心理的困難,とくに「自立できていない」ことに対して引け目や劣等感を抱えており,それが心身問題へとつながっていると思われる。
今後はさらに精細な分析を加え,自立と折り返し感の要件における構造を解き明かすことが求められる。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

大規模データの分析に時間を要している。粗分析は既に終えているが,より精細な分析は現在進行中であり,今年度の前半までには完了している見込みである。

Strategy for Future Research Activity

現在進行中の精細な分析を早急に終え,次に面接などによって自立要件についての質的な面を補強する予定である。

Causes of Carryover

学会参加旅費,謝金(データ分析補助員)への支出がなかった。データ分析補助員として予定していた者が本人の都合により実施不可能となり,研究統括責任者が自分自身でおこなった。またそのため,学会参加申し込み時期までに分析が完了せず,当該研究成果発表を学会で行うことができなかった。

Expenditure Plan for Carryover Budget

今年度は面接を予定しているためそのための旅費,および海外での学会発表の旅費に使用する計画である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2016

All Presentation (1 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results)

  • [Presentation] The dynamics of perceived adulthood among Japanese post-adolescence2016

    • Author(s)
      Yumi ENDO
    • Organizer
      International Congress of Psychology
    • Place of Presentation
      Kanagawa
    • Year and Date
      2016-07-24 – 2016-07-29
    • Int'l Joint Research

URL: 

Published: 2017-01-06  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi