2014 Fiscal Year Research-status Report
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26590164
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
加藤 千恵子 東洋大学, 総合情報学部, 教授 (50369865)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 建一 東洋大学, 工業技術研究所, 客員研究員 (10568637)
杉本 富利 東洋大学, 総合情報学部, 教授 (20120339)
土田 賢省 東洋大学, 総合情報学部, 教授 (30231434)
菅原 徹 東洋大学, 工業技術研究所, 客員研究員 (30508362)
渋谷 英雄 東洋大学, 工業技術研究所, 客員研究員 (40645181)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 箱庭療法 / 3Dプリンタ |
Outline of Annual Research Achievements |
箱庭療法のアイテムを3Dプリンタを用いて作製することができた。作製方法については、写真やスケッチをベースにして商用ソフトを用いて3DCGとしてモデルを作り、最終的に3Dプリンタで立体オブジェクトとして作り上げていく一連のプロセスが試行錯誤の末、有機的に結び付き機能するようになり、効率的かつ安定化してきた。さらに、3Dプリンタの利用方法についても必要な技能を修得することができた。このようなプロセスで作製したアイテムが箱庭療法に使えることを確認することができた。従来の既製品のアイテムのみを用いた場合よりも、表現に幅がでることが分かった。また、作製した箱庭療法用のアイテムは可視化情報シンポジウムのアートセッションにも作品として出展し、好評を博した。 既存のアイテムおよびアイテムになり得る3次元オブジェクトの感性評価にも着手した。さらに、3Dプリンタで作製されたアイテムが実際の箱庭療法でどのような役割を果たしているか、クライアントが臨床心理面接の場でどのような臨床心理的な意味付けをしたかについての調査にも着手した。 この他にも、本研究における3Dプリンタにより作製するアイテムの対象を東洋と西洋、現代、近代、近世、中世、およびキリスト教、神道、仏教などの枠を広げて選定するために、フィリピンに調査のために出張した。その結果、多くのアイデア、アイテム候補を得ることができた。 以上の成果を論文としてまとめて投稿準備を整えることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
3Dプリンタで箱庭療法のアイテム製作がかなり自在にできるようになり、実際に製作したアイテムを使えるレベルに達したので。
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Strategy for Future Research Activity |
フィリピン出張で得た成果を基に、さらに様々な箱庭療法のアイテムを作製し、それらの評価を多角的に行う予定である。
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Causes of Carryover |
3Dプリンタ作製支援のシステムを独自に開発する予定であったが、既存のソフトを利用することで可能であることが判明した。そのため、システムの独自開発に用意していた業務委託費が余ることになった。 海外出張は2人を予定していたが、1人での調査出張となったため、その分の旅費、滞在費が余ることになった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
3Dプリンタにより多種多様のアイテムを大量に製作し、さらにそれらの感性評価を中心に行う。3Dプリンタによるアイテム製作の補助、感性評価の実験補助、データ入力にアルバイトを雇用する。 研究の成果を国内外の学会で発表する。その際に、参加費、旅費、滞在費を支出する。
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