2015 Fiscal Year Annual Research Report
地域における〈学び〉を記述分析する質的研究の構築 ―社会教育研究の継承と革新―
Project/Area Number |
26590185
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
安藤 耕己 山形大学, 地域教育文化学部, 准教授 (30375448)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 大 弘前大学, 教育学部, 講師 (50550175)
添田 祥史 福岡大学, 人文学部, 准教授 (80531087)
藤田 美佳 奈良教育大学, 教育学部, 准教授 (90449364)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 社会教育 / 質的研究 / 実践分析 / ナラティヴ / ライフストーリー / ライフヒストリー / 現場参加型研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度は定例研究会を4回開催した。第1回は2015年4月12日(於:東京大学本郷キャンパス工学部)、第2回は5月10日(於:北海道大学教育学部)、第3回は7月26日(於:名古屋大学教育学部)、第4回は8月19日(於:大阪教育大学天王寺キャンパス)に開催した。続いて、日本社会教育学会六月集会(6月6日、7日 於:立教大学池袋キャンパス)においては、7日にシンポジウム「社会教育研究方法の新たな挑戦」を開催したほか、同日にラウンドテーブルも主催した。さらに、日本社会教育学会第62回研究大会(9月18日-20日 於:首都大学東京南大沢キャンパス)において、20日にシンポジウム「社会教育研究における継承と革新」を開催したほか、同日にラウンドテーブルも主催した。さらに、日本質的心理学会第12回大会(10月3日、4日 於:宮城教育大学)において、4日に研究分担者である松本大、藤田美佳が本研究課題に関連する発表を行った。 研究期間全体を通じた研究の成果として、以下の3点を示すことができる。まず第1に、質的研究に関する人文・社会科学の今日的動向をふまえつつ、「社会教育研究の方法論」に関する議論と到達点とを整理・検証することで、社会教育研究の先駆性および課題を検討した。第2に、社会教育実践や現場を取り巻く状況の不確実性や困難が拡大するなか、社会教育の理論と実践や現場との関係を再考しながら、実践や現場と対話的に研究する際の方法や課題を考察した。第3に、そのなかでも特に、ナラティヴに注目して、社会教育の実践や研究方法をとらえ直すことで、実践や研究の方法や枠組みに関する新たな知見や課題を示した。
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Research Products
(10 results)