2015 Fiscal Year Research-status Report
コミュニティ学習コーディネーターの養成・研修カリキュラムの策定
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26590198
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
平川 景子 明治大学, 文学部, 教授 (40318663)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村田 晶子 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (00329038)
倉持 伸江 東京学芸大学, 教育学部, 講師 (60401593)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | コーディネーター / 力量形成 / コミュニティ |
Outline of Annual Research Achievements |
2015年度は、日本社会教育学会プロジェクト研究プロジェクト研究「学びあうコミュニィを支えるコーディネーターの力量形成とその組織」において以下の研究活動を行った。 1 六月集会「コーディネーターの力量形成とその組織(3)-課題整理と今後の展望-」では、これまでの事例をふり返り、論点を整理し、また社会教育学研究における位置づけを吟味したうえで、今後の研究課題と展望を提起し、議論することが目指された。報告と簡単な質疑応答の後、5~ 6 人の小グループで意見交換が行われた。 2 研究大会「実践の展開とコーディネーターとしての力量形成のプロセスを語る」では、各地で長期的実践を進めている職員・実践者に実践報告を依頼した。4~6人の小グループに分かれて、1~2人の報告者が実践をじっくりと語り互いの経験を交流する、ラウンドテーブルというやり方で実施した。 3 定例研究会を実施し、プロジェクトメンバーにより、京都市本能自治会館を見学し、「本能学区」における住民のまちづくりへの取り組み、京都市まちづくりアドバイザー制度について、インタビューを行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
3年間のプロジェクト研究の中間まとめを六月集会で行い、これまでに蓄積してきた事例研究をふまえて、過去の社会教育実践論・職員論からの理論的展開の再吟味を行った。 また、従来一方的な「発表」型の研究報告が多かった学会でのコミュニケーションにおいて、非会員の実践者を数多く招いて、ラウンドテーブルとして対話的なコミュニケーションによる実践交流が行われたことは、学会全体においても大きな成果といえるのではないか。 12月に中央教育審議会答申「新しい時代の教育や地方奏請の実現に向けた学校と地域の連携・協働のあり方と今後の推進方策について」が出され、学校と地域をつなぐコーディネーターの役割が注目されるようになり、今後の研究課題がさらに明確化している。
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Strategy for Future Research Activity |
日本社会教育学会プロジェクト研究の、2016年六月集会の内容は、以下の通り。テーマ: 学びあうコミュニティを支えるコーディネーターとその組織(その5)―学校・学区を核にしたコミュニティづくりの視点から―、報告1 「地域のまちづくり推進に果たすまちづくりアドバイザーの役割」、報告2 「教師の実践的力量形成と学び合うコミュニティとしての学校」、報告3 「地域学校協働本部における統括・地域コーディネーターに期待する役割」 9月に研究大会での研究活動を予定しており、現在準備中である。 また、学会年報の作成を希望しているが、諸事情により2018年度の発行予定である。 このほかに、研究メンバー各自が取り組む「コーディネーターの力量形成」において、各種のカリキュラムの策定と実施が予定されている。
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Causes of Carryover |
福井ラウンドテーブルに参加の予定であった複数のメンバーが参加できなくなったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
3年間のプロジェクト研究の資料を、冊子として取りまとめることとなったので、前年度分の残額により補てんしたい。
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Research Products
(4 results)