2016 Fiscal Year Annual Research Report
Drawing up curriculum of training of community-learning-coordinator
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26590198
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
平川 景子 明治大学, 文学部, 専任教授 (40318663)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村田 晶子 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (00329038)
倉持 伸江 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (60401593)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 社会教育 / 学習支援者 / 力量形成 / ラウンドテーブル / 省察的実践 |
Outline of Annual Research Achievements |
現在、市民の持続的な活動・学習を支えるしごとは、自治体の一般行政職・社会教育指導員など非常勤職員・NPOや財団職員等、様々な立場の人たちが担っている。この人たちは専門職として養成されていない場合が多く、研修の機会もなく、孤立して、手探りで仕事に向かっている。また日本では成人の学習にかかわる国家資格は社会教育主事に限られているが、社会教育主事の養成においては座学が多く、実践的な学習支援の力量を高めていくカリキュラムは必ずしも十分に構想されていない。 本研究では、ラウンドテーブルにおける小グループでの実践交流により、異なる領域、異なる経験の実践者と研究者がともに実践をふり返ることをとおして、実践と研究の新たな関係を展望している。とくに日本社会教育学会プロジェクト研究における活動において、実践のふりかえりを通じた職員の力量形成にかかわる事例の交流を実現してきた。学習支援の力は、知識や技術の増加としてよりも、自ら取り組んできた実践をふり返ることにより培われていくものと考えられる。科学研究費の活用により、実践者が全国各地から学会の研究大会に参加し、ラウンドテーブルにより互いの実践を交流させていったことは、学会のコミュニケーションをも変えていく意味を持った。 このような学習支援者の力量形成が地域において持続的におこなわれていくためには、各地の大学の役割が重要になる。学習支援者の活動のリズムに合わせて、実践と省察を往還するカリキュラムの策定にむけて、提案を行った。またそれを可能にする大学の役割について事例収集と分析を行い、大学間で相互にチェックする認証機構の組織について研究を進めた。
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Research Products
(5 results)