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2014 Fiscal Year Research-status Report

家庭内読書の普及をめざす「家読」事業の教育的効果に関する実証的研究

Research Project

Project/Area Number 26590206
Research InstitutionKobe Gakuin University

Principal Investigator

立田 慶裕  神戸学院大学, 人文学部, 教授 (50135646)

Project Period (FY) 2014-04-01 – 2016-03-31
Keywords家読 / 読書教育 / 読書の教育効果 / 家読推進事業
Outline of Annual Research Achievements

平成26年度は、諸外国の家庭内読書の状況を調査するとともに、次年度に実施する家庭内読書に関する調査計画を作成することに研究の主眼を置いた。
1)前記の作業のため、フランス・リヨンで開催された国際図書館情報会議に8月16日から23日にわたって参加した。同会議では、世界の図書館の状況についての各国報告がなされたが、そのうち特に、子どもや家庭に関わる読書教育の分科会に参加した。また、会議期間中に、フランス図書館の専門研究所を訪問し、専門家からフランスにおける家庭内読書の状況についての聞き取りを行った。さらに、リヨン市内の3つの図書館を訪問し、それぞれでどのような家庭読書サービスを行っているか、の聞き取り調査を行った。同国を含めて、図書館界では、電子メディアを用いた読書研究への関心が高まっているが、実際に同国で行われている読書普及活動では、家庭の親子読書や、絵画などの本以外のメディアを用いた活動も盛んに行われていた。
2)日本の都道府県・市町村における読書推進計画の実施状況と家庭内読書の実施状況をネットからの情報で整理し、翌年度における調査計画を策定した。そのため、国際会議の報告を含めて、平成27年の2月に連携研究者との研究会を開催し、翌年度の調査における留意事項について検討した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

1)家読推進事業の動向把握については、情報収集と文献調査をほぼ終え、読書のまち宣言市町村7つのうち、佐賀県伊万里市、高知県土佐町についての事業情報を収集した。
2)読書推進事業の国際比較については、配分された旅費ではフランスのみを実施したが、その国際会議に参加することによって、世界の状況把握をある程度行うことができた。日本の家読推進事業のような例は、世界の読書推進事業においては、台湾や韓国を除けばまだまだ先進的な事例として位置づけられることがわかった。
3)教育効果測定のための調査準備に関しては、文献資料の収集と調査項目の策定作業を終えた。次年度に予備調査を実施し、本調査は、郵送法ではなく、web調査に変更して実施の予定である。

Strategy for Future Research Activity

1)平成27年度は、まず家読の教育効果測定のため、予算の削減に応じて、当初の計画であった郵送調査から、web調査へ変更して、9月~10月にかけて実施する。
2)他方、事例調査については、まず国内の残り4市町村の事例調査を先行して実施し、予算が許せば、台湾の事例調査を実施の予定である。

Causes of Carryover

使用計画では、主に、海外旅費と国内旅費を中心としており、次年度使用額の範囲で国内遠方への調査には無理があったため。

Expenditure Plan for Carryover Budget

次年度予算と組み合わせることによって、平成27年度の旅費もしくはweb調査の費用に加算した使用を計画している。

  • Research Products

    (1 results)

All 2015

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)

  • [Journal Article] 家庭内読書の教育的効果に関する考察2015

    • Author(s)
      立田慶裕
    • Journal Title

      生涯学習・社会教育ジャーナル

      Volume: 9 Pages: 未定

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2016-05-27  

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