2014 Fiscal Year Research-status Report
地球軌道付近に存在する惑星間ダストの特徴と起源の解明
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26610178
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
野口 高明 九州大学, 基幹教育院, 教授 (40222195)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ポリイミドフォーム / 国際宇宙ステーション / X線顕微鏡 |
Outline of Annual Research Achievements |
当初予定では,株式会社リガクのX線研究所にポリイミドフォームの高分解能X線トモグラフィを行っていただくことにしていた。しかし,平成26年5月に日本顕微鏡学会に参加(招待講演)した際に,京都大学の土’山教授よりカール・ツァイスのX線マイクロスコピー部門を紹介された。後日,Carl Zeiss X-ray Microscopy, Inc.のラベリー博士らが研究室を訪問して下さり測定方法について議論し,その結果,Carl Zeiss X-ray Microscopy, Inc.に分析を依頼することにした。 X線顕微鏡の測定条件を求めるために使うダミー試料としては,石川島播磨エアロスペース社がイプシロンロケットの分離実験で使用したポリイミドフォームを使った。この形状を国際宇宙ステーションに搭載したポリイミドフォームと同じ形状に加工するのは,当初は石川島播磨の宇宙部門の方に紹介していただいた業者に依頼予定であったが,未使用のポリイミドフォームしか加工できないという回答で,その後も,加工してくれそうな業者が見つからず,想定外のところで作業が止まった。しかし,平成26年11月に九州大学工学研究院航空宇宙部門の花田教授(スペースデブリの研究をされている)から,同部門の宇田教授を紹介していただいた。そして,宇田教授と相談した結果,宇田研究室でポリイミドの加工を行っていただくことができた。現在は,Carl Zeiss X-ray Microscopy, Inc.にて,この加工したポリイミドフォームに捕獲されている微小な金属片を可視化すべく,高分解能X線トモグラフィの最適条件を探していただいているところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ポリイミドフォームを,2年目に取り扱う予定の国際宇宙ステーションに搭載していたものと同形状に加工する方ことがなかなかできなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
Carl Zeiss X-ray Microscopy, Inc.にて,ポリイミドフォームに捕獲された微粒子をX線トモグラフィで可視化できる条件が得たのちに,速やかに微粒子取り出し法を検討・確立させて,遅れを取り戻す。そして,実際に微粒子を取り出し,よりよい取り出し方法を確立する。平行して,Carl Zeiss X-ray Microscopy, Inc.で見出された条件を使って,カール・ツァイス東京支店の同じ装置を使い,宇宙ステーション搭載のポリイミドフォームに捕獲されている微粒子の可視化を行う。先にダミー試料で確立させた方法を使って,捕獲粒子を失わないように捕獲粒子周囲のポリイミドフォームを切除し,捕獲粒子の光学顕微鏡・顕微ラマン分光,可能ならば走査電子顕微鏡による観察・分析を行う。
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Causes of Carryover |
ダミー試料を使ってX線顕微鏡の撮像条件を出して,ポリイミドフォームの切り出しを行う予定であったが,そこまで到達しなかったため,ポリイミドフォーム切り出し加工作業に関わる物品の購入は次年度としたため.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
切り出し作業時に撮影した顕微鏡像の画像処理をおこなうソフトウェアを入れていたノートPCが立ち上がらなくなってしまったため,このノートPCの修理あるいは購入を次年度に行う予定である.
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