2016 Fiscal Year Annual Research Report
Evolutional construction procedures for azaporphyrin nanowire and nanosheet exceeding the micrometer order in size
Project/Area Number |
26620039
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
坂本 良太 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 助教 (80453843)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ナノワイヤ / ナノシート / ジピリン / 金属錯体 |
Outline of Annual Research Achievements |
ジピリンナノワイヤおよびナノシートの合成に進展が見られた。 (1) ジピリンナノワイヤ 配位子にキラルなビナフチルリンカーを組み込んだナノワイヤを合成した。参照分子として、ビナフチルをメゾ位に有する単核ジピリン錯体分子も合成した。ナノワイヤは単核錯体に比べ、ジピリン部位のπ-π*遷移に関してより大きな円偏光二色性を示した。これに伴い、円偏光発光の増強も確認された。ワイヤがヘリカルな構造を取ることで、キラルなビナフチル部位が元来アキラルなジピリン部位に与える摂動が大きくなり、円偏光発光が増強されたと推測している。また、本ワイヤも単一ワイヤへの剥離が可能であることを原子間力顕微鏡観察から明らかとした。
(2) ジピリンナノシート ポルフィリンをリンカーとして組み込んだ、4回対称ジピリン配位子を設計し、これを用いた碁盤格子ジピリンナノシートを構築した。構築したナノシートは前回報告したジピリンナノシート (Nature Commun. 2015, 6, 6713) に比べ2倍以上の光電変換効率を有し、また光応答波長も450-550 nmから400-650 nmへと拡張された。ジピリンナノシートと良色素であるポルフィリンとの協奏により、この改善が達成された。この結果はまた、ボトムアップ型ナノシートの利点の一つである、「組成・構造の自在設計による機能の最適化」を初めて具現化したものであり、基礎科学的な意義は大きい。
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Research Products
(8 results)
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[Journal Article] Liquid/liquid Interfacial Synthesis of ‘Click’ Nanosheet2017
Author(s)
Amalia Rapakousiou, Ryota Sakamoto, Ryo Shiotsuki, Ryota Matsuoka, Ukyo Nakajima, Tigmansu Pal, Rintaro Shimada, Md. Amran Hossain, Hiroyasu Masunaga, Satoshi Horike, Yasutaka Kitagawa, Sono Sasaki, Kenichi Kato, Takeaki Ozawa, Didier Astruc, Hiroshi Nishihara
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Journal Title
Chem. Eur. J.
Volume: 無
Pages: 無
DOI
Peer Reviewed
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