2015 Fiscal Year Annual Research Report
持続可能な太陽光エネルギーによる人工空気流の誘起法に関する研究
Project/Area Number |
26630465
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
杉浦 邦征 京都大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (70216307)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
八木 知己 京都大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (30293905)
橋本 国太郎 神戸大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (40467452)
白土 博通 京都大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (70150323)
金 哲佑 京都大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (80379487)
山本 亨輔 筑波大学, システム情報工学研究科(系), 助教 (80635392)
鈴木 康夫 京都大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (50431698)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | 再生可能エネルギー / 空気流 / 太陽熱 / 塔状構造物 / 浮体 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度には人工的空気流の誘起方法を検証する目的で,室内で人工的に太陽熱で上昇気流を作り出すソーラーチムニーをモデル構造として構築し,空気流の基礎式の妥当性を検証したが,平成27年度では,室外で縮小モデルを用いた検証を行った.また,非常に計算負荷がかかる空気流の数値シミュレーションにおける比較的簡易に,大方の予測ができる数値解析法を構築し,検証した.物理的根拠を示すまでには至らなかったが,今後の更なる検証が求められる. 一方,我国での本形式の発電の実現を踏まえた洋上での建設を想定し,高さ1000mの塔状構造物の自重,風荷重,波浪荷重に対する構造成立性の検証を平成26年に引き続きさらに進めた.暴風時の風荷重に対しても,十分な没水部の体積を確保すれば,傾斜角10度に納めることができるとともに,安定した波浪応答となることを明らかにした.しかし,鋼・コンクリートの建設材料を問わず,塔構造物の重量に対して約5-7倍程度の没水部の重量が必要で,更なる軽量化を実現する技術開発が望まれることを示した.ここでは,トラス形式の塔状構造物の提案を行ったが,適用可能性を実設計で実証していく必要がある.
|