2015 Fiscal Year Research-status Report
チーム基盤型学習による脳神経科シミュレーション教育プログラムの開発
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26670255
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
益田 美津美 北里大学, 看護学部, 講師 (60384153)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大石 英則 順天堂大学, 医学部, 教授 (60255685)
山本 宗孝 順天堂大学, 医学部, 准教授 (50338414)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 医師薬学教育 / シミュレーション / 脳神経科 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、模擬病院ならびに高性能シミュレーターを用いて、臨床現場で実際に遭遇する急変状況をよりリアルに再現し、脳神経科領域に特化したシミュレーションプログラムを開発し、高度なスキルと臨床判断能力に裏付けられた臨床実践能力の向上を目指すものである。 平成26年度は、シミュレーション指導者研修の受講、海外視察、文献検討等による知見やノウハウの習得に基づき、プログラムで用いる3シナリオを作成した。これら3シナリオのαテストにより、シナリオの時間設定やトリガーの設定等の課題が明らかになった。 平成27年度は、αテストにより明らかになった課題について、共同研究者間で検討を行い、βテストを実施した。また、プログラム全体の構成、各セッションのガイド(ブリーフィングガイド、デブリーフィングガイド)の作成、チェックリストの作成と検討を繰り返した。その結果、①頸動脈ステント留置術後頸動脈洞反射、②未破裂脳動脈瘤患者のコイル塞栓術後脳梗塞、③頸動脈ステント留置術後過潅流症候群の3シナリオを用いるプログラムが完成し、Neuro Simと命名した。Neuro Simの参加者は5~6名を1グループとし、1シナリオを2回ずつ、計6回のセッションを行う設定とした。各セッションは、ブリーフィング5分、シミュレーション10分、デブリーフィング20分となった。 プログラム完成後は、対象者16名に事前調査を行い、3回のNeuro Simを開催し、現在は3か月後の事後調査を実施している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
プログラムの実施については、平成28年度に実施する計画であったが、平成27年度に行えたため、おおむね順調に進展していると評価した。ただし、研究の成果公表については不十分であるため、平成28年度に積極的に行いたい。
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Strategy for Future Research Activity |
研究は順調に進展しているため、今後も当初の計画に基づき進めていく予定である。Neuro Simの実施は平成27年度中に終了しており、16名の対象者のうち13名の事後調査は終了している状況である。今後は、残り3名の事後調査を行い、詳細なデータ分析を行っていく。また、AMEE2016、APMSH2016における演題登録を行ったため、採択された場合、演題発表を行う。加えて、論文作成も行っていく予定である。
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