2015 Fiscal Year Annual Research Report
末梢血中のフコシル転位酵素mRNA検出による新規膵癌迅速診断法の開発
Project/Area Number |
26670386
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
加藤 淳二 札幌医科大学, 医学部, 教授 (20244345)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
瀧本 理修 札幌医科大学, 医学部, 准教授 (10336399)
大須賀 崇裕 札幌医科大学, 医学部, 研究員 (40619714)
岡川 泰 札幌医科大学, 医学部, 研究員 (50722386)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | フコース転移酵素 / 膵癌 / digital PCR |
Outline of Annual Research Achievements |
がん診療において、末梢血液を用いて癌細胞やそれに由来する蛋白や核酸を高感度で迅速に測定することが可能であれば、がんの診断や治療効果のモニタリングに大変有用である。これまで用いられてきている腫瘍マーカーの測定、循環腫瘍細胞の検出、癌細胞由来の核酸の検出法は特異性や検出感度の問題などから未だ十分な成果をもたらしていない。申請者らは膵癌の診断に汎用されている腫瘍マーカーの合成酵素に着目し、糖鎖関連分子が新たなMRD検出法になると考え、本研究を計画した。前年度に引き続き、本年度も症例および検体収集に努めた。集めた症例を奏功群と非奏功群に分類し、血中DNAを用いてRT-PCRおよびddPCRを行ないフコース転移酵素関連分子の解析を行なったところ、非奏功群での有意な上昇を認めた。残念ながら前向き試験を行うのに十分な症例数が得られなかった為、retrospectiveな検討を行い、予後、治療反応性などを検証した結果、予後との相関関係が得られた。今後はさらなる症例の蓄積を行い、実用化に向けて検討を実施する予定である。
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