2015 Fiscal Year Annual Research Report
ベージュ細胞の分化の新たな経路~脂肪細胞特異的EID1過剰発現マウスの解析
Project/Area Number |
26670457
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
鯉淵 典之 群馬大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80234681)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩崎 俊晴 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 教授 (80375576)
下川 哲昭 高崎健康福祉大学, 健康福祉学部, 教授 (90235680)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 褐色脂肪 / EID1 / トランスジェニックマウス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、EP300-interacting inhibitor of differentiation (EID1)トランスジェニックマウスを用いて脂肪細胞における機能を解析した。 1. EID1トランスジェニックマウスの作成と維持:ヒトEID1のcDNAの上流に脂肪組織における発現プロモーターであるaP2プロモーターを、下流にWPRE配列を組み込んだEID1発現ベクターを構築した。そのベクターを240個の受精卵に導入し8匹の雌の子宮に移植した。誕生した25匹のF0マウスから2系統のEID1トランスジェニックマウス (Tg) を得た。野生型 (WT)とTgの選別はPCRによるgenotyping により行っている。現在、第5世代のEID1 Tgを維持している。 2. EID1トランスジェニックマウスの解析:野生型およびEID1トランスジェニックマウスの皮下脂肪、内臓脂肪、褐色脂肪組織を摘出しEID1タンパク質の発現をWestern blot法によって解析した。全ての組織において野生型およびEID1トランスジェニックマウスで発現に有意な差はなかった。そこで現在、寒冷暴露や高脂肪食の摂取、PPARgammaに対する特異的なアゴニストであるRosiglitazoneの投与など様々な手法を用いて導入したEID1の発現を刺激することを試みている。 さらに現在、WTとTgにおける室温 (RT)と寒冷刺激後(60分、4℃;CL)の褐色脂肪組織におけるグルコース動態を18-Fluoro-deoxyglucose positron emission tomography (FDG-PET)により解析中である。
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Research Products
(13 results)