2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
26670502
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
峯岸 克行 徳島大学, 疾患プロテオゲノム研究センター, 教授 (10343154)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | アレルギー |
Outline of Annual Research Achievements |
高IgE症候群は、2007年に我々が、STAT3遺伝子のドミナントネガティブ変異で発症することを世界に先駆けて明らかにした。高IgE症候群では、そのほぼ全例で重篤なアトピー性皮膚炎を発症するが、STAT3-DNがどのようなメカニズムでアトピー性皮膚炎を発症するかは明らかではない。そこで、その発症メカニズムを解明する目的で、Stat3-DNを全身に発現する高IgE症候群のモデルマウスを世界で最初に樹立した。このマウスを用いて、オキサゾロン反復塗布による皮膚炎を誘導すると、STAT3-DNを発現するマウスでは野生型マウスと比較して皮膚炎の重症化が見られ,その際に皮膚炎局所に好塩基球が浸潤していた。 LMPベクターを使用して、shRNAを作成した。このレトロウイルスベクターは、LTR(long terminal repeat)のプロモーター活性によりshRNAを誘導し、PGKプロモーターでpuromycin耐性遺伝子とGFPを発現することが出来る。PCR産物を制限酵素で切断し、LMPベクターにサブクローニングし、制限酵素による切断と塩基配列を確認することにより、設計通りのshRNAが作成できたことを確認した。このshRNAをPlat-E細胞にtransfectし、48時間後と72時間後のウイルス上清を回収した。これをIL-3で24時間刺激したマウスの骨髄細胞に、スピンインフェクション法で感染させた。レトロウイルス感染後24時間後、LMPの空ベクターのpuromycin選択前の導入効率は約10%であった。感染24時間後よりpuromycinによる選択を開始し、その7日後にはGFP陽性細胞が90%以上になった。この検討を網羅的に行うことにより、新規の好塩基球の分化阻害因子候補を10個同定した。
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Research Products
(8 results)
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[Journal Article] Simple diagnosis of STAT1 gain-of-function alleles in patients with chronic mucocutaneous candidiasis.2014
Author(s)
Mizoguchi Y, Tsumura M, Okada S, Hirata O, Minegishi S, Imai K, Hyakuna N, Muramatsu H, Kojima S, Ozaki Y, Imai T, Takeda S, Okazaki T, Ito T, Yasunaga S, Takihara Y, Bryant VL, Kong XF, Cypowyj S, Boisson-Dupuis S, Puel A, Casanova JL, Morio T, Kobayashi M
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Journal Title
J Leukoc Biol
Volume: 95
Pages: 667-676
DOI
Peer Reviewed
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