2016 Fiscal Year Annual Research Report
Identification of endometriosis-stem cells for the development of novel molecular-target therapy
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26670718
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
京 哲 島根大学, 医学部, 教授 (50272969)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 子宮内膜症 / 幹細胞 / 癌化 |
Outline of Annual Research Achievements |
文書で同意を得た上で、卵巣子宮内膜症(チョコレート嚢胞)の手術摘出検体から上皮細胞、間質細胞を純化し、初代培養を行った。これらにTERT, cyclinD1, CDK4の発現ウイルスベクターを導入して不死化細胞株を樹立し、安定培養系を確立した。これらの安定培養細胞株に対して、組織幹細胞マーカーや癌幹細胞マーカーとして知られているCD44, CD133などの分子の発現を指標としたFACSにて各々のマーカーを発現する細胞を分離、純化し、細胞のcharacterizationを行った。上皮不死化細胞のCD44陽性細胞はinvasion assayで有意に浸潤能の亢進を呈した。またspere assayにおいてもsphere形成能の亢進を認めた。これらのことからCD44陽性細胞が幹細胞性格を有する細胞集団を含んでいる可能性が高いと考えられた。また上皮不死化細胞に様々な遺伝子変異操作を導入することで癌化形質が誘導されるかどうかの検証実験も試みた。結果として、p53遺伝子変異、KRAS遺伝子変異、c-mycの過剰発現あるいはAKT過剰発現でマウス造腫瘍能を持つ悪性形質転換細胞を樹立し得た。これらは子宮内膜症上皮(チョコレート嚢胞)からの癌化のモデル細胞になると考える。おそらくは不死化細胞の中の幹細胞性格を有する細胞へのヒットが癌化につながったものと推定している。そこで現在、CD44陽性細胞にて同様の発癌実験を行い、癌化高率の向上が観察されるかどうかを観察中である。
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[Journal Article] KRAS/BRAF Analysis in Ovarian Low-Grade Serous Carcinoma Having Synchronous All Pathological Precursor Regions.2016
Author(s)
Nakamura K, Nakayama K, Ishibashi T, Ishikawa N, Ishikawa M, Katagiri H, Minamoto T, Sato E, Sanuki K, Yamashita H, Iida K, Sultana R, Kyo S.
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Journal Title
Int J Mol Sci.
Volume: 17
Pages: pii:E625
DOI
Peer Reviewed
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