2016 Fiscal Year Annual Research Report
Detectino of AGEs in the basement membrane in the eye, and establishment of the AGE detection clinical equipments.
Project/Area Number |
26670755
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
園田 康平 九州大学, 医学研究院, 教授 (10294943)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柳井 亮二 山口大学, 医学部附属病院, 講師 (10346554)
森重 直行 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (40346565)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | AGE / サファイアレーザー / 内皮基底膜由来の強散乱光 |
Outline of Annual Research Achievements |
眼組織基底膜の糖化最終産物検出と生体内における糖化最終産物検出用臨床機器の開発を目的に研究を行った。途中山口大学から九州大学に異動したが、基金の移管もスムーズに行え研究を遂行することができた。 最終糖化産物(AGE)は,老化や糖尿病で生じるたんぱく質の最終産物であり,様々な臓器障害を引き起こす。老化や糖尿病が原因で発生する種々の機能障害を,AGEの沈着した全身の基底膜の器質的異常であると一元的に考え,全身組織の基底膜のAGEを特異的かつ定量的に測定する評価法を開発することが有用である。特に,血管の観察が容易である眼球組織の観察によって,AGE化された内皮基底膜由来の強散乱光を検出し,全身の血管変化をAGE化を指標に評価するシステムを構築した。 モード固定式チタニウム:サファイアレーザーは光源の波長を変化させることができるため,AGE由来強散乱を発生させる至適波長を決定することができた。 また本研究では研究実績のある角膜の解析に加え,作動距離が30mm以上の対物レンズを用いることで網膜や水晶体が十分に使用に耐える部位であることを動物実験で確認した。 この基底膜のAGE化を評価することにより,種々の眼疾患の詳細な病期判定や潜在的な易上の検出,さらには全身の血管の潜在的な変化を評価するシステム構築へと発展できる可能性を示した。
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Research Products
(1 results)