2014 Fiscal Year Research-status Report
骨吸収抑制効果を持つポリフェノールの画期的な同定システムの開発と応用
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26670906
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
筑波 隆幸 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 教授 (30264055)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂井 詠子 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 助教 (10176612)
岡元 邦彰 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 准教授 (10311846)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | ポリフェノール / 破骨細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
骨の分解を行う破骨細胞の成熟過程には、ヘムオキシゲナーゼ1(HO-1)の発現減少が必須であることを我々は見出した。すなわち、HO-1を発現誘導する抗酸化物を投与すると、破骨細胞の成熟・活性化を抑制できる事が考えられる。効率的にHO-1を誘導できる抗酸化物として、食物に含まれるポリフェノールが知られているが、未同定の物質が多く残されている。本研究では、破骨細胞を抑制できるポリフェノールを迅速かつ簡便に検出できるシステムを構築する。同定されたポリフェノールに関して、骨吸収抑制メカニズムをさらに詳細に解明する。これらの結果を応用して、骨吸収を抑制するサプリメントや天然で副作用の少ない薬物の開発を試みる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は蛍光プラスミドの構築ができた。すなわちマウス由来HO-1遺伝子のプロモーター領域を含むHO-1遺伝子に蛍光タンパク質のGFPを融合させたハイブリッド遺伝子プラスミドとして構築した。
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Strategy for Future Research Activity |
フラボノイド系42種(カテキン7種、アントシアニン8種、タンニン10種、ルチン9種、イソフラボン8種)、クロロゲン酸系14種、フェニルカルボン酸系10種、エラグ酸系12種、リグナン系6種、クルクミン系8種、クマリン系8種に関して行う予定である。 効果が出た分子の詳細な解析として 1)TRAPによる解析:破骨細胞の分化・成熟は酒石酸耐性酸性ホスファターゼ(TRAP)による観察と定量によって行う。 2)シグナリングに関する解析:破骨細胞の分化・成熟はMAPキナーゼとしてErk、JNK、Akt、p38、NfkBおよびカルシウムシグナリング/NFATc経路で制御されている。効果の出たポリフェノールに関して同様の実験を行い、影響したシグナリングを同定する。
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Causes of Carryover |
なし
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
なし
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[Journal Article] Repression of cathepsin E expression increases the risk of mammary carcinogenesis and links to poor prognosis in breast cancer.2014
Author(s)
3. Kawakubo T, Yasukochi A, Toyama T, Takahashi S, Okamoto K, Tsukuba T, Nakamura S, Ozaki Y, Nishigaki K, Yamashita H, Yamamoto K.
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Journal Title
Carcinogenesis
Volume: 35
Pages: 714-726
DOI
Peer Reviewed / Acknowledgement Compliant
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