2016 Fiscal Year Annual Research Report
Characteristics and changes of communication skills of nursing students
Project/Area Number |
26670926
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Research Institution | Ishikawa Prefectural Nursing University |
Principal Investigator |
武山 雅志 石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (50381695)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩脇 陽子 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (80259431)
北岡 和代 金沢大学, 保健学系, 教授 (60326080)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | コミュニケーション・スキル / 看護学生 / 自己表現 / 友人関係 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では看護学生のコミュニケーション・スキルを他大学学生と中堅看護師のそれと比較することでその特徴を明らかにした。3群はコミュニケーション・スキルの自己評価では統計的な差が見られなかったものの、看護学生は「相手を傷つけたくない」という気持ちが「相手の考えや気持ちを正しく読み取る」「相手を受け入れる」というスキルと関係していることが特徴としてあげられた。また看護学生は友人関係のあり方に学年毎の有意な変化はないものの、コミュニケーション・スキルは2年次と4年次の間で基本的スキル、対人スキルとも統計的に有意な向上を認めた。これらのコミュニケーション・スキルの変化はグループインタビューでは「2年の実習ではバイタル測るので精一杯だった」「3年の時はゆとりをもってコミュニケーションできた」という言葉に表されているように多くの学生が実感しているものであった。これらの背景には実習場面への慣れの影響も大きい。それ以外に「すごく丁寧に相手の言いたいことを引き出していて、こういうコミュニケーションがとれるようになったらいいなと思った 」「あんな言い回ししたらいいんだとか他人を見て学ぶことが地域(看護実習)では多かった 」というように看護師や保健師、他の学生のコミュニケーション場面を目のあたりにすることでモデリング学習が行われて、自分のコミュニケーションに自信をもつことが多いと考えられる。ただ「ネガティブな発言に対する返答が、経験を積まないとまだまだ返せない 」という言葉に代表されるように自己表現という面では戸惑いを感じていた学生も多かった。 以上のように本研究では看護学生のコミュニケーション・スキルの変化を量的にも質的にも確認できた。今後は自己表現場面を中心に、学生のモデルとなるようなコミュニケーション場面を作成することで、看護学生のコミュニケーション教育に資するプログラムを開発していきたい。
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Research Products
(1 results)