2014 Fiscal Year Research-status Report
心タンポナーデ患者のDysphoria測定尺度開発
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26670956
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
池松 裕子 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50296183)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上坂 真弓 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (40734108)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 心タンポナーデ / 国際情報交換 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は新しく助教として本学に就任した上坂真弓氏を共同研究者として加え、複数による研究体制とした。8月に同氏とともに渡米し、データ収集場所であるClevelandのUniversity Hospitals Case Medical Centerを訪問し、現地コーディネーターのJanet Kloos氏と研究計画について議論を深めた。その結果、今回は質的研究であるため、質的研究者である大学教員に加わってもらうことが得策であること、また、インタビュー対象を患者のみでなく、家族にも広げることになった。そこで、Case Western Reserve大学のBarbara Daly教授に質的研究者を紹介してもらい、助言を得ることになった。あいにく、渡米期間中は当該研究者が多忙のため会うことができず、帰国後にKloos氏がコンタクトをとり、現象学的分析方法を用いてはどうか、という助言を得た。そのため、倫理申請は現象学的研究質問に合わせて修正する必要性が生じ、まだ提出できていない。ただし、帰国後に書籍等を参考に検討しているうちに、現象学的手法よりも主題分析の手法のほうが、本研究にふさわしいのではないかという疑義が生じ、現在、引き続き検討中である。 一方、米国の出版社から研究主題に関する書籍の執筆依頼があり、short communicationの形で、これまでの研究成果を集約した章を執筆した。内容は、本研究シリーズにおける知見に加え、看護の独自性についても言及し、本主題が看護の研究として重要である点を強調した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
昨年渡米して協議した結果、質的研究のエキスパートをアドバイザーとすることになり、その研究者との連絡を現地コーディネータが行っているが、コーディネータの個人的事情等により、協働が遅れている。その間、質的分析方法の吟味を行い、アドバイザーから勧められた現象学的手法よりも、主題分析のほうが本研究にふさわしいのではないかと考え、共同研究者に提案し、現在、返答を待っているところである。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は所属機関の夏季休暇中に研究責任者が渡米し、さらに具体的に研究を推進する予定である。アドバイザーとして紹介された研究者からはタイムリーが助言が得られない可能性が高いため、本来の組織で推進するようにしたいと考えている。今年度中にデータ収集機関の倫理申請を行い、データ収集者を雇用し、データ収集を開始したい。
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