2016 Fiscal Year Research-status Report
心タンポナーデ患者のDysphoria測定尺度開発
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26670956
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
池松 裕子 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 教授 (50296183)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上坂 真弓 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 助教 (40734108)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 心タンポナーデ / 不穏気分 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度渡米中に共同研究者との会議の結果、データ収集を米国単独から日米へ、対象を患者のみから患者・家族へと、研究計画が変更となった。そのため、米国の施設に提出予定だった倫理審査申請書類の書き直しと、日本での倫理審査申請書類の作成を行った。同時に、日本におけるデータ収集フィールドの開拓を行った。フィールドについては、附属病院の協力が得られないか交渉を試みたが、心タンポナーデは疾患というより合併症であるがため対象とする診療科が不明瞭なため、協力依頼にまで至らなかった。そこで、大学近隣の医療施設に交渉し、協力を得ることができることになった。研究者所属大学の倫理委員会の承認を得たあと、データ収集施設の倫理審査も承認された。看護部長が施設の協力担当者となって、看護スタッフへの研究内容通知および協力依頼を行っていただいた。スタッフへの依頼に際しては、リーダー格の看護師2名に研究者が研究の説明を行い、研究を周知するためのポスターをナースステーション内に掲示していただいた。その後、なかなか該当者があらわれなかったが、年度末近くになって連絡があり、研究者がインタビューのために訪問した。心血管インターベンションを受けた後、数日前に心タンポナーデのために入院した患者であったが、研究の説明の時点で研究の意義を理解していただけず、断念した。一方、米国用の倫理申請書は提出できるような形に完成しているが、共同研究者が最終的な調整と提出をまだ行っていない。したがって、まだ研究データは1例も収集できていない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
昨年度の研究計画に応じて、倫理申請書を修正する必要があったことに加え、国内における研究協力施設の確保に時間がかかった。所属大学の倫理審査を経てデータ収集を開始してからも。頻度の高い病態ではないため、患者数が少なく、症例数が確保できていない。また、米国においては共同研究者の他業務多忙のため、最終的な調整と倫理申請ができておらず、研究遂行が滞っている。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の計画では、これまで行った文献レビュー、カルテレビュー、短時間のインタビューの3研究から得られたデータに、本研究において十分に時間をかけたインタビューによるデータを加えて測定用具を作成する予定であったが、次年度からは本研究のデータ収集と平行して、既存データに基づく尺度作成に取り掛かり、仮作成尺度の洗練の過程において、本研究で得られたデータを随時追加していくこととする。
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Causes of Carryover |
研究計画が変更になったため、倫理審査の申請とデータ収集施設を確保するのに時間がかかったため、データ収集開始が遅くなり、実質的なデータ収集にまで及ばず、インタビュー対象者や研究協力施設および協力者への謝礼等の費用を執行することができなかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
昨年変更した計画に沿って、引き続きデータ収集施設の協力を得ながら、対象患者へのインタビューを行う。インタビューできれば、その人数に応じて対象者への謝礼、データ収集協力施設への協力謝礼、研究協力者への謝礼として執行していく。
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