2015 Fiscal Year Research-status Report
ICU入室中の患者に対するMテクニックを用いた癒しの介入プログラムの作成
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26670967
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Research Institution | Kyoto College of Nursing |
Principal Investigator |
田口 豊恵 京都看護大学, 看護学部, 教授 (20390164)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | マッサージ / リラクセーション / 気分 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、Mテクニック(無臭のオイルを用いた低圧のマッサージ手法)を用いたリラクセーション効果を集中治療室(ICU)に勤務する看護師間、患者と看護師間において段階的に検証することである。平成27年度は、Mテクニックによるリラクセーション効果について、①勤務中の看護師23名、②健常ボランティア12名、③術後ICUに1泊入室する患者20名を対象に介入比較研究を実施した。 Mテクニックによる効果は、①は自律神経系の変動、主観評価(VAS)、唾液アミラーゼ値の測定、自由記述、②は脳波、主観的評価(STAI)、自由記述、③については、自律神経系の変動、主観評価(VAS)用いて評価した。②については、Mテクニックが生体に及ぼす反応のベースラインデータとして再確認する必要性があると判断したため、ICUの検証前に実施した。 ①~③の主観的評価については概ねリラクセーション効果が期待できたが、自律神経系および自由記述などとの比較については現在、データ解析中である。自律神経系の変動については、個人差があるため、主観的評価や自由記述内容とも合わせて評価していきたいと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
1年目に実施した臨床での研究倫理審査に時間を要したため、全体として遅れている。平成27年度でかなり遅れをとりもどすことができたが、半年くらいの遅れが生じている状態である。
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Strategy for Future Research Activity |
平成28年12月を目処に介入研究を終えたいと考えている。同時に、全てのデータを解析し、必要であればデータ補完を実施したい。
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Causes of Carryover |
研究の進度にともなう物品請求が遅延したため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
データ解析、謝金、学会参加などに補填する。
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