2015 Fiscal Year Annual Research Report
看護者対対象者の2者関係に基づく地域生活集団を対象とした看護活動の構造
Project/Area Number |
26671040
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Research Institution | Gifu College of Nursing |
Principal Investigator |
松下 光子 岐阜県立看護大学, 看護学部, 教授 (60326113)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 洋子 岐阜県立看護大学, 看護学部, 准教授 (50292686)
梅津 美香 岐阜県立看護大学, 看護学部, 教授 (50326112)
山本 真実 岐阜県立看護大学, 看護学部, 講師 (90710335)
大井 靖子 岐阜県立看護大学, 看護学部, 講師 (60326121)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 看護学 / 保健師活動 / 2者間関係 / 援助の構造 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、地域生活集団を対象とし、地域の健康課題の解決を目指して行われる看護活動であるわが国の行政保健師の活動について、看護援助の基本的構造である看護者と対象者という1対1の関係を用いて、その成り立ちを構造的に示し、保健師活動を説明する新たな概念を創出する基盤をつくることを目的とした。 保健師および保健師が働きかけた対象者へのインタビュー調査によって実践活動事例の展開過程を把握し、インタビューの分析結果をもとに作成した実践活動事例の展開過程の構造図をインタビューを行った保健師に提示、共有するという研究方法を検討しながら実施した。 保健師および保健師が働きかけた対象者へのインタビュー調査を行った事例2事例、保健師のみへのインタビュー調査を個なった事例2事例の計4事例について、展開過程を構造図に示し、インタビュー対象となった保健師と共有し、必要に応じて構造図の修正を行った。 研究方法については、保健師と働きかけた対象者の両者にインタビューを行うことにより、働きかけた対象者からさらに他者へと働きかけが広がっていく状況を捉えることができることは確認できた。また、インタビューの分析結果として作成した図を保健師と共有して意見交換することにより、作成した図の適切さを確認したり修正したりできることも確認できた。作成した保健師活動の構造図は、看護者対対象者という二者関係を基盤とすることは共通して作成しているが、それぞれの事例ごとの分析方法で作成しており、全体の統合は今後の課題である。また、今回の分析では、二者の関係性に焦点をあてた分析が主となったため、保健師の判断を把握、表現する方法については、さらに検討する必要がある。
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