2016 Fiscal Year Annual Research Report
Construction of model for early detection and early intervention of foreign children with developmental delays and developmental disabilities
Project/Area Number |
26671049
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Research Institution | International University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
森山 ますみ 国際医療福祉大学, 成田看護学部, 准教授 (90565722)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
五味 麻美 川崎市立看護短期大学, その他部局等, 講師 (70510246)
時枝 夏子 日本赤十字九州国際看護大学, 看護学部, 助手 (70727453) [Withdrawn]
鈴木 良美 東邦大学, 看護学部, 准教授 (90516147)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 外国人小児 / 発達遅れ・発達障害 / 外国人母 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、外国人小児の発達の遅れと発達障害に関する早期発見・早期支援モデルの構築であり、平成28年度は、1)ブラジルでの調査、2)乳幼児健康診査の来られた外国人母を対象としたインタビュー調査、3)発達の遅れや発達障害が診断され、民間の療育施設に通所している母親を対象としたインタビュー調査、4)外国語版の発達障害に関する資料作成を実施した。 1)においては、ブラジルのサンパウロ州で保健センター、子ども病院、自閉症児の療育施設を訪問し、発達障害を有する子どもの発見や支援の現状に関して情報収集を行った。乳幼児健康診査、発達スクリーニングはなく、親が子どもを連れて小児科を受診して発達障害が見つけられている状況であった。2)においては、外国人集住自治体の群馬大泉町の保健福祉センターの1歳半と3歳児の健康診査目的で来所したブラジル人母8名を対象に半構成的面接を行い、子どもの発達の捉え方や発達に関する情報源について把握した。母子手帳、インターネット、友人や自分の母親、保健センターの保健師や小児科の医師などの医療職者から情報を得ていた。3)においてはポルトガル語で対応している民間の療育施設に通所している子どもの外国人母3名(ブラジル人2名、ペルー人1名*夫がブラジル人のため家庭ではポルトガル語)を対象に半構成的面接を行い、子どもの発達の捉え方や発達に関する情報源、民間の療育施設に通うまでのプロセスについて把握した。外国人母は1歳、1歳半、2~3歳頃に子どもの発達の遅れを気づき、小児科受診や乳幼児健康診査で自ら保健師に言うなどの行動をとっていた。ポルトガル語で療育してくれる施設の情報は友人やSNSのネットワークの方からであった。4)については、政府広報オンライン『発達障害って、なんだろう』を英語・中国語・ポルトガル語の翻訳を行った。今後、この資料を外国人集住自治体に広めていく予定である。
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Research Products
(5 results)