2014 Fiscal Year Annual Research Report
MALDI-MSを基盤とした疾病マーカー探索・同定プラットフォーム
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26713020
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
三浦 大典 九州大学, 先端融合医療レドックスナビ研究拠点, 准教授 (40532627)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | メタボロミクス / 質量分析 / イメージング |
Outline of Annual Research Achievements |
①体液サンプルを用いた超ハイスループット代謝プロファイリング技術 尿を用いた予備検討の結果、単純希釈するだけでサンプル調製が可能である事を確認した。また、血清については有機溶媒にて除タンパク質を行い、上清を希釈するだけでサンプル化化能であることを確認した。現在、新規マトリックス候補化合物80種を用いて、より広範囲の化合物をカバーできるマトリックスの探索を進めており、標準物質を用いたデータ取得を既に終えており、データ解析中である。 ②空間分布情報を保持した疾病マーカー探索技術 九大医学部第一外科と共同で、乳ガンの症例(腫瘍・正常 99症例 119サンプル)を用いたマーカー候補探索を行っており、既に分析を終え解析を進めている。大腸がんの検体20例で解析を行った予備検討でマーカー候補となった化合物が、乳ガンでも有意に蓄積することを確認した。現在、マルチマーカーによる判別の可能性と、有意差のあった未同定ピークの同定を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
申請書に記した研究計画に沿って実験・解析を進め、年度内での達成目標をクリアできた。臨床検体を用いた空間分布情報を保持した疾病マーカー探索については当初の目標を上回る成果が出ている。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度も申請書に記した研究計画に従って、設定したマイルストーンの達成に向け着実に進める。
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Causes of Carryover |
雇用していたテクニカルスタッフが年度末に体調を崩し、欠勤を余儀なくされたため、人件費として使用予定であった額が未使用のままとなった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
分析装置に使用するヘリウムの価格が当初より高騰しているため、消耗品費として未使用分を当てる予定である。
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article] Power of Isotopic Fine Structure for Unambiguous Determination of Metabolite Elemental Compositions: in silico Evaluation and Metabolomic Application.2014
Author(s)
Nagao, T., Yukihira, D., Fujimura, Y., Saito, K., Takahashi, K., Miura, D.* and Wariishi, H.
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Journal Title
Analytica Chimica Acta
Volume: 813
Pages: 70–76
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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