2015 Fiscal Year Annual Research Report
MALDI-MSを基盤とした疾病マーカー探索・同定プラットフォーム
Project/Area Number |
26713020
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
三浦 大典 九州大学, 学内共同利用施設等, 准教授 (40532627)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | メタボロミクス / MALDI-MS / イメージング / 質量分析 / バイオマーカー |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、申請者がこれまでに開発してきたマトリックス支援レーザー脱離イオン化(MALDI)法を基盤とした超高感度生体内化合物分析技術を先鋭化することで、創薬・医療におけるイノベーション創出に資する革新的代謝プロファイリングプラットフォームの基盤形成を目的とする。具体的には、「体液サンプルを用いた超ハイスループット代謝プロファイリング技術」、「空間情報を保持した疾病マーカー探索技術」、「標品非依存的代謝物同定技術」に関する技術開発を進め、早期診断や予後診断および適切な治療戦略の判断を可能とする疾病マーカー探索・同定プラットフォームの構築および創薬プロセスの加速化を実現する基盤技術の創生を目指した。 本年度は特にハイスループット分析法の確立および新規マトリックス探索に注力し研究を進めた。ハイスループット分析については既に1536-wellプレートを用いた大規模分析系の構築に着手している。また、MALDI-MSでは一般的に分析用サンプルプレート間での測定誤差が大きいことが知られているため、プレート間誤差補正用QC法の検討も行った。新規マトリックスについては、複数のマトリックスを用いる事で多様な代謝物を分析可能である事を見出した。特に、これまで報告の無かった20種のアミノ酸を同時に高感度分析可能なマトリックスの開発にも成功した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の予定通り研究は着実に進行している。また、イメージングによるマルチマーカー探索に向けた新たな解析用ソフトウェアの開発にも成功しており、バイオマーカー探索のさらなる加速化が期待される。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の予定通り、モデル動物・ヒト臨床検体などを用いた新たな診断・判定・予測マーカーの開発を目指すと共に、開発した技術の普及に向けた一般化にも注力する。
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Research Products
(7 results)
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[Journal Article] The 1,2-Diaminocyclohexane Carrier Ligand in Oxaliplatin Induces p53-Dependent Transcriptional Repression of Factors Involved in Thymidylate Biosynthesis.2015
Author(s)
Kiyonari S, Iimori M, Matsuoka K, Watanabe S, Morikawa-Ichinose T, Miura D, Niimi S, Saeki H, Tokunaga E, Oki E, Morita M, Kadomatsu K, Maehara Y, Kitao H.
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Journal Title
Mol. Cancer Ther.
Volume: 14
Pages: 2332-2342
DOI
Peer Reviewed
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