2017 Fiscal Year Annual Research Report
Dynamics of epigenome and transcription during the Hedgehog signaling-mediated specification of skeletal cells
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26713054
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
大庭 伸介 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (20466733)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | ヘッジホッグ / 骨形成 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度までに、最適化が完了したマウス胚性幹細胞(ES細胞)の骨芽細胞分化系でGli-FLAGノックインES細胞を培養し、中胚葉系細胞のポイントとHh誘導性の骨芽細胞分化が起こるポイントで、FLAG抗体を用いてクロマチン免疫沈降シーケンシング(ChIP-seq)解析を行って、Gli結合領域をゲノムワイドで同定した。そこで本年度は、Gli1結合領域に焦点を絞り、これらの領域の検証と機能的意義の検討を試みた。 まず、Gli1結合領域は転写開始点近傍と転写開始点から離れた領域(遠位)に大きく分類されたが、多くは遠位に存在した。そこで、遠位の結合領域に焦点を絞って、中胚葉系細胞におけるGli1結合領域と骨芽細胞分化時のものを比較した結果、骨芽細胞分化でのみ認められる結合領域を同定した。これらの領域の機能的意義を探るため、GREAT(Genomic Regions Enrichment of Annotation Tool)解析を行ったところ、ある特徴的な機能に関与することが明らかとなった。 次に他の組織と比較して骨芽細胞特異的なGli1結合領域を明らかにするため、すでに報告されている神経管におけるGli結合領域(Genes Dev 26:2802, 2012)との比較を行った。その結果、骨芽細胞に特異的なGli1結合領域を同定できた。再びこれらの領域に対してGREAT解析を行うと、上記と同様の特徴的な機能が見出された。 以上より、Gli1の骨芽細胞特異的な結合はある特徴的な機能を有する遺伝子群の周囲に多く認められた。したがって、Hh刺激による骨芽細胞分化促進の背景には、Gli1によるこれらの遺伝子の転写制御が存在すると考えられた。
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Research Progress Status |
null年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
null年度が最終年度であるため、記入しない。
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