2014 Fiscal Year Research-status Report
タイ・コンケン市における生物多様性ポテンシャルマップの作成と活用施策の提案
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26740031
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
伊東 英幸 日本大学, 理工学部, 助教 (70434115)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 生態系サービス / 生態系評価 / GIS / タイ / 途上国 / 都市計画 / 土地利用計画 / HEP |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度は途上国の地方都市であるタイ・コンケン市を対象として,自然との共生を目指した都市の構築に向けて,将来の都市計画や土地利用計画等の策定や自然環境への影響を評価するための土地利用に関するデータベースを構築した. 具体的には,平成26年10月および平成27年1月の2度の現地調査、コンケン市役所やコンケン大学の先生方へのインタビュー調査などを行い,50mメッシュの地理情報システム(GIS)のデータベースを構築した.GISデータの構築にあたり,まず2011年に撮影されたGoogle Earthの衛星写真を基に,土地利用状況を50mメッシュで分類した.その後,現地調査結果を基に2014年現時点のGISデータへの更新作業を行った.また,コンケン大学から2008年の市街地区画データを提供頂き,構築した2011年のGISデータやインタビュー調査の結果を基に,2008年当時の土地利用を推計しGISデータを構築した. 次に,都市化に伴う自然環境の影響を分析するため,経年変化に伴う緑被率や森林,湿地等の面積の推計,都市の二酸化炭素固定量,大気浄化機能等の一部の生態系サービスの評価を行った.その結果,2008年から2014年にかけて都市化や都市のスプロール化により,緑被率やCO2固定量,大気浄化機能は大きく減少していることが示された. また,生息域適性指数モデルの構築に向けてコンケン大学へのインタビュー調査を行い,森林や湿地などに生息し,保全の重要性の高い生物種の選定と生息環境条件の基礎的な情報の収集を実施した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在、2008年、2011年、2014年の土地利用に関するGISデータの構築ができており、生物多様性ポテンシャルマップ作成時に必要なデータが揃いつつある。また生息域評価モデルを構築するための生物種の選定も現地の専門家と協議して絞り込みつつある。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、選定した生物種の生息環境条件の情報を収集するとともに、生息域適性指数モデルの構築が必要となる。また、生息環境条件に関する現地調査を各所で行い、生息域の質の評価を行い、GISを活用して生物多様性ポテンシャルマップの作成を進める必要がある。
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Causes of Carryover |
ほぼ当初の予定通り、予算は使用しており、端数として331円の残額となったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
331円と少額であることから、基本的に次年度の使用計画に大きな修正や変更はない予定である。
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