2015 Fiscal Year Research-status Report
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26740047
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
藤田 直子 九州大学, 芸術工学研究科(研究院), 准教授 (20466808)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 神社 / 社叢 / 自然災害 / 地震 / 空間解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究2年目である2015年度は,交付申請書に記載したとおり,自治体における森林・緑地施策に関する資料を収集し,対応状況を整理分類するとともに,各自治体における緑地の機能・地形的特徴・地域特性等を抽出し分類すること,同時に制度上の位置づけや相互関係を把握することにより,緑地としての空間配置上の特徴と制度上の問題点および緑地保全へ向けた改善点を明らかにすること,更に,GISで地形図・植生図のレイヤー解析を行い,緑地環境の仮判別を行う,といった内容を実施した. 2016年4月,熊本地震が発生し,これまで行ってきた「自然災害における神社力」の検証を図らずも実証解明出来る環境となった.本研究課題が地震等自然災害の課題に対して貢献できるよう,これまでに実施した調査や研究成果に加え,更なる調査分析を進めていく予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
年度予定に記載した研究計画に基いて予定通り進捗していることから,概ね順調に進展しているとした.
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度となる2016年は,当初「聞き取り調査およびテキストマイニング手法とレパートリーグリッド発展手法を用いた分析によって,神社や里地里山に対する利用実態と意識との関係性および社寺管理者(宮司,禰宜)における社寺林に対する意識と維持管理との関係性」を明らかにし,研究の総括を行う事を研究の目的としていた. しかしながら,2016年4月,熊本地震が発生し,これまで行ってきた「自然災害における神社力」を図らずも実態解明することが出来る環境となった.従って,当初の調査項目に加え,地震による影響を追加調査しようと考えている.これは,本年度に終了する本研究課題の成果を踏まえ,次の研究課題採択につなげるものと考える.
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Causes of Carryover |
人件費が発生しなかったため使用額に変更が生じた.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
人件費として使用する.
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