2014 Fiscal Year Research-status Report
デザイン上流過程を支援するロバストデザインシステムの構築
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26750005
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
加藤 健郎 東海大学, 工学部, 講師 (70580091)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | デザイン理論・方法論 / ロバストデザイン / ユニバーサルデザイン / 人間中心設計 / 品質機能展開 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,ロバストデザインと類似する概念を有しデザイン上流過程に用いられるユニバーサルデザインや人間中心デザインの知見と,デザイン上流過程において用いられるボトムアップとトップダウンを融合したデザイン展開を行う創発デザインの知見を応用することで,デザイン目標とその因子の設定を支援するロバストデザイン方法(システム)を構築することを目的としている. 2014年度の研究では,ロバストデザインおよびユニバーサルデザイン・人間中心デザインの手法に関する文献調査を行った.これにより,ユニバーサルデザイン・人間中心デザインの手法はインダストリアルデザインを,ロバストデザインはエンジニアリングデザインを主として支援し,それらは補完関係にあることが確認された.すなわち,それらを統合することの重要性が確認された.さらに,本研究では,ユニバーサルデザイン手法の1つであるヒューマンデザインテクノロジーと,エンジニアリングデザインの手法の1つである品質機能展開を用いて車椅子の基本デザインを行うことにより,両手法の統合の可能性について検討した.これらの成果は,原著論文3件(うち1件掲載予定),国際会議発表5件(うち1件発表予定),国内会議発表5件にて報告された. 以上のように本研究は,研究実施計画に基づいて順調に実施されている.今後も,引き続き研究を進めていくとともに,その成果発信を推進していく予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
「研究実績の概要」で述べたように,本研究は,2014年度までの研究実施計画の目標を達成していることに加え,2015年度以降の研究実施計画の一部にも着手している.今後も引き続き,研究および成果発信を推進していく予定である.
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Strategy for Future Research Activity |
本研究は,研究実施計画に基づき順調に遂行されている.今年度の研究では,システム開発に多くの時間を要すると考えられる.このため,人件費を利用しながら効率化を図ることで,研究を活性化していく予定である.
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Causes of Carryover |
2014年度の使用額については,掲載決定済の論文の投稿・掲載費の一部が繰り越されている.本費用は2015年度に計上する予定である.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
2015年度の研究費は,研究実施計画のとおり,①システム開発用の設備,②研究成果の発信(論文投稿料や研究成果発表のための旅費)のための費用として主に使用する予定である.また,研究が順調に進めば,有効性検証実験のためのデザイン事例(モック製作)の費用としても使用する予定である.
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Research Products
(8 results)