2014 Fiscal Year Research-status Report
自然史系博物館における恐竜を用いた、研究を追体験できる体系的な触れる展示の開発
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26750105
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Research Institution | Kitakyushu Museum of Natural History and Human History |
Principal Investigator |
大橋 智之 北九州市立自然史・歴史博物館, その他部局等, 学芸員 (20584519)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ハンズオン展示 / 視覚障害 / 恐竜 |
Outline of Annual Research Achievements |
当該年度は研究目的の達成準備のため、基礎的な情報収集を中心に調査等活動を実施した。ハンズオン展示に関するいくつかの博物館の情報を収集し、本研究における意義と研究の方向性から参考にすべき博物館及び比較すべき博物館を検討した。その結果、視察すべき博物館を抽出することができた。また、本研究内で今後実証実験(ワークショップ等)を行っていくにあたり、協力を要請できる市内の組織・団体への協力関係を構築するための連絡を行った。 ハンズオン展示と本研究でその対象となる恐竜については、ワークショップでの実証実験の場となる、研究代表者の所属する博物館館内の「現状」のハンズオン展示の再検討とそれを今後のワークショップに活用できる手法について検討した。本研究で目指す「研究を追体験可能」なハンズオン展示と現状のハンズオン展示との関連性について、研究代表者が実施した一般の方向けの講座内で、来館者の興味の対象がどこにあるのか、本研究での「仮説」と実際に「望まれる」形の差異、来館者の意識・要望の比較を行うことができた。研究期間内に今後実施予定のハンズオンワークショップではこの結果を踏まえて、実施方向性を検討していく。対象の恐竜については、館の現状のハンズオン展示、ワークショップ実施時の参加者への効果的な「研究の追体験」の理解促進等を踏まえて、選定することができた。 今後は当該年度の調査・検討を踏まえて他館事例調査及び視覚障害者向けのワークショップ実施し、得られた結果から本研究の仮説との比較を実施する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
ワークショップ等の対象となる視覚障害者団体との協力関係の構築に時間をかけたこと、他館事例調査の対象博物館の選定に時間をかけたことのため。
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Strategy for Future Research Activity |
他館事例調査を速やかに実施し、その結果を今後の研究に比較反映させる。ワークショップを開催し研究計画上の仮説の検証を行う。
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Causes of Carryover |
他館事例調査等の情報収集、ワークショップで対象とする恐竜の選定に時間をかけ、基礎情報収集の年度としたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
情報収集の結果得られたものをベースに速やかに他館事例調査及びワークショップを実施する。
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