2016 Fiscal Year Annual Research Report
Development of uphill running program for improvement of running economy
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26750292
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Research Institution | International Pacific University |
Principal Investigator |
吉岡 利貢 環太平洋大学, 体育学部, 講師 (60508852)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | アップヒル / ランニングエコノミー / 最大筋力 / キネマティクス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、中長距離走パフォーマンスに強く関与する要因である「レース速度におけるランニングエコノミー」を向上させるための、上り傾斜面でのランニング(アップヒルランニング)と水平面でのランニング(レベルランニング)を組み合わせた「複合型アップヒルランニングプログラム」の効果を検証する。また、これらを元に動作特徴に見合った最適なプログラムを構築することを目的とし、以下の2つの実験を行った。
<実験1>大学生中長距離ランナーを対象に、水平面およびアップヒル(5%)における低・中強度ランニング時のキネマティクスとパフォーマンスの関係および筋力とキネマティクスの関係から、1)中長距離ランナーがアップヒルトレーニングを行う際に求めるべきランニング技術について、2)その技術を定着させるために必要とされる筋力について明らかにした。その結果、上り坂で膝関節の伸展に頼らないランニングフォームを獲得することが中距離走パフォーマンスの向上に貢献する。股関節伸展・屈曲筋力の強化が水平面のみならず、上り坂の走フォームも改善し、中長距離走パフォーマンスを向上させる。速度が上がると膝関節の伸展に依存する傾向があるため、筋力が低い者は低速でトレーニングすべきである。
<実験2>大学生中長距離ランナーを対象に、高強度アップヒルトレーニングと低強度アップヒルトレーニング後のランニングエコノミーの変化を比較した。その結果、アップヒルランニング後にランニングエコノミーが改善するか否かには、筋力およびアップヒルランニング時のキネマティクスが影響することが明らかとなった。
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Research Products
(1 results)