2015 Fiscal Year Research-status Report
大規模マーケティングデータへのクラスタリング手法の適用
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26780240
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
横山 暁 帝京大学, 経済学部, 講師 (90582867)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | クラスター分析 / 親近度データ / マーケティングデータ / 大規模データ |
Outline of Annual Research Achievements |
研究2年目である平成27年度は,前年に引き続き「重複クラスター分析法に関する理論的研究」を中心に,「重複クラスター分析法による大規模マーケティングデータの分析」等の研究活動を行った. まず,「重複クラスター分析法に関する理論的研究」に関しては,前年に引き続き行っている研究である.具体的には,重複クラスター分析法のアルゴリズムに関して,従来の研究では分析されることの少ない非小規模のデータに対して分析を行う際に問題点になることを改良するために,実際のデータや様々な規模の人工データに対してシミュレーション分析を実施している.この研究成果を2015年7月に開催された国際学会 (International Federation of Classification Societies, IFCS 2015) にて"A study on the overlapping cluster analysis for the large data"というタイトルで発表を行った.現在はこの発表を通じて他研究者との議論で得られた知見をもとに継続して研究を行っている. 「重複クラスター分析法による大規模マーケティングデータの分析」に関しては,研究協力者の協力によって円滑に進めることができたデータの基礎集計等をもとに,重複クラスター分析法を用いて分析を行い,新たな知見を得ることを目指している.ただし,前述のアルゴリズムの研究とも密接に関係するため,今後も継続的に研究が必要であると感じている.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究初年度より「重複クラスター分析法に関する理論的研究」として行っているアルゴリズムの検討に関して,学会発表等を通して新たなアイディアが挙がっている.この研究は本研究課題の核となる部分で,慎重に検討・実装を進めており,現状では学会発表や論文発表に至っていない. これに関連して「重複クラスター分析法による大規模マーケティングデータの分析」関しても継続的に研究が必要であり,全体として「やや遅れている」と判断した.
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は「重複クラスター分析法に関する理論的研究」及び「重複クラスター分析法による大規模マーケティングデータの分析」を行い,最終的に研究の総括を行う. 理論的研究が最も重要であると考えられ,学会発表や論文発表を行うことで,研究をより優れたものなるようにしていく予定である.
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Causes of Carryover |
おおむね当初の予定通りの支出を行ったが,分析用データがその他に計上されたため費目ごとの変動が発生した.また洋書の購入について入手が困難であった本があったため,当初の予定を若干下回る支出となった.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究最終年度である平成28年度は,年度の早い段階で分析用データの購入を考えている.また学会発表に伴う旅費や論文執筆に関わる支出を行う予定でいる.
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