2015 Fiscal Year Research-status Report
公教育の構想指針原理に基づく実践理論体系化に関する研究
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26780465
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
苫野 一徳 熊本大学, 教育学部, 講師 (70507962)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 教育の構想指針原理 / 教育実践理論の体系化 |
Outline of Annual Research Achievements |
教育学を「目的・規範」部門と「実践」部門に区別し、両者の関係性および「実践理論」の相補的体系化の理路を明らかにした。その成果は、平成28年度日本教育心理学会基調講演にて報告する予定である。 上記研究に加えて、研究協力者の、東京都杉並区教育委員会・済美教育センター調査研究室長山口裕也氏と「公教育の構想指針原理に基づく教育学諸理論の体系化の例示」研究を行った。その成果は平成28年度中に刊行される予定である。 また、同じく「教育学諸理論の体系化」研究において、オランダ教育研究家のリヒテルズ直子氏と共同研究を行った。教育構想指針原理に照らした、オランダのイエナプラン教育等の実践の妥当性を明らかにするとともに、これからの日本の教育のあり方を具体的に構想・提案した。その成果は、平成28年8月ごろに共著書籍として刊行される予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
理論的研究は当初の予定以上に早く進み、これまで論文や書籍として一定の完成を見た。そこで、平成27年度はより実践的研究に着手したが、こちらも研究協力者等の協力により順調に進んでいる。平成28年度には相当数の論文や書籍として研究成果を報告できるものと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
平成28年度は、研究成果を書籍や論文等にまとめることに特に力を入れる。また、講演等を通して広く教育関係者に向けて研究成果を問うていく予定である。
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Causes of Carryover |
海外(オランダ)出張にかかる経費が、当初の計画よりも安く済んだため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究成果報告会を開催し、各専門家を招いて研究成果について議論する。
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