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2014 Fiscal Year Research-status Report

生態系保全型農業のステイクホルダー分析-サプライチェーンとバリューチェーンの検証

Research Project

Project/Area Number 26850142
Research InstitutionKinki University

Principal Investigator

大石 卓史  近畿大学, 農学部, 講師 (00555667)

Project Period (FY) 2014-04-01 – 2016-03-31
Keywords生態系保全型農業 / 環境保全型農業
Outline of Annual Research Achievements

生態系保全型農業に取り組んでいる農業者やその支援者等を対象に、郵送方式のアンケート調査ならびに訪問形式のインタビュー調査を実施した。その結果、取り組みの開始時期や規模(人数、面積)はばらつきがあるものの、稲作分野の取り組みが多いこと、生態系の保全にあたりシンボル種を設定しているケースが多いこと、産物の販売は国内各地で行われていること、販売単価は同じ地域の他の生産者より高めに設定していること、行政・地域住民・事業者・都市住民・NPO等と多様な連携をしていること、農産物の生産技術に加え産物の販売や組織づくり・人材育成の面で課題を感じているケースが多いこと等を明らかにした。
また、一般消費者を対象としたインターネットアンケート調査を行った。現状では、生態系保全型農業やその産物と直接関わりのある消費者の割合は1割程度と低い水準にあるものの、今後の商品購入については前向きな意向(価格プレミア含む)を示す消費者が多いこと、生態系保全型農業の課題や取り組む意義を追加情報として付与することで、その意向がさらに増すこと等を明らかにした。
あわせて、生態系保全型農業に関心のある流通事業者、研究者等を対象に、訪問形式のインタビュー調査を実施し、生態系保全型農業についての情報収集と状況分析を行った。
これらの一連の調査を通じて、生態系保全型農業の関係者間におけるサプライチェーンならびにバリューチェーンについて検証し、中間とりまとめを行った。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

平成26年度に予定していた各種の調査(アンケート調査、インタビュー調査)を実施するなど、研究に一定以上の進捗が見られるため。

Strategy for Future Research Activity

前年度に引き続き、生態系保全型農業の取り組み地域や関係者を対象とした調査を行う。あわせて、取り組み地域の類型化・モデル化、取り組み推進にあたっての課題や推進方策の特定化に関する分析を進める。研究成果の公表(論文投稿、学会発表等)についても、積極的に行う。

Causes of Carryover

生態系保全型農業の取り組み実施者やその支援者・関係者等を対象としたインタビュー調査(平成26年度実施分)は、比較的、近隣の地域を中心に実施した。そのため、旅費が当初の計画額よりも抑制された。

Expenditure Plan for Carryover Budget

生態系保全型農業の取り組み実施者やその支援者・関係者等を対象としたインタビュー調査(平成27年度実施分)は、前年度よりも、遠方の地域も対象に含めることを計画している。引き続き、研究費の効果的・効率的な運用に努める。

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Published: 2016-06-01  

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