2016 Fiscal Year Annual Research Report
Diabetes screening intervals based on risk stratification
Project/Area Number |
26860429
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Research Institution | St. Luke's International University |
Principal Investigator |
大出 幸子 聖路加国際大学, 専門職大学院公衆衛生学研究科(公衆衛生大学院), 准教授 (80505074)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 健診 / 糖尿病 / 検査特性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、3つのテーマに沿って研究を行い、1) 健診患者における糖尿病のリスク分類ごとHbA1cの経時的な傾きを把握し、健診における測定間隔を検討し、2) II型糖尿病治療を開始している患者にとって重大な合併症である、糖尿病性腎症や透析導入、心血管イベントを避けるためにどのくらいの測定間隔が妥当であるかを検討し、最後に3) 糖尿病歴のない成人男女にはどのくらいの測定間隔で糖尿病スクリーニングを実施することが最も費用効果が高いかを検査料、薬価、日本人における合併症の発生頻度を推定して検討する。であった。1)の健診患者を対象としたHbA1cの測定間隔は、仮説通りリスク分類にBMI、フラミンガムスコアを採用し、肥満になればなるほど、心血管イベントリスクが上がれば上がるほど、最適な測定間隔が短かくなることが確認できた。本研究は、Ohde S et al. Diabetes screening intervals based on risk stratification. BMC Endocrine Disorders.2016:16(1), 65.として論文発表した。2)のII型糖尿病治療を開始している患者の測定間隔については、薬剤治療開始後のHbA1cが7.0以下で安定した患者を対象にHbA1cの測定間隔について検討した。結果、欧米の現行のガイドラインでは3-6ヶ月に1度のHbA1cが推奨されていて、日本においては2-3ヶ月に1度の外来受診でHbA1c検査が行われているが、HbA1c検査の特性を加味すれば1年に1度の検査で十分であることがわかった。本研究は、論文にまとめDiabetes Research and Clinical Practiceに投稿し、結果を待っているところである。3)の費用効果分析については、すべての必要パラメーターの収集とモデル構築を終え分析中である。
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