2015 Fiscal Year Research-status Report
新生児慢性肺疾患における炎症の役割とその経時的変化
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26860843
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
若林 健二 東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (20723795)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 新生児慢性肺疾患 / 新生児学 / 小児科学 / 集中治療医学 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度は研究代表者の部署異動に伴い実験環境の再整備を行った。具体的には本学動物実験センターに設置した高・低酸素チャンバーのセットアップを完了し、新生児慢性肺疾患の動物モデルの作成に向けて歩を進めている。作成した動物モデルの解析に関しては、新しい免疫学的解析手法を学ぶために英国Imperial College Londonとの国際共同研究を立ち上げた。この共同研究に関しては、Great Britain Sasakawa FoundationによるButterfield awards for UK-Japan collaboration in medical research and public health practiceに選出された。 加えてBench to bedsideアプローチだけでなく、Bedside to benchアプローチの推進を図るため、臨床検体の解析等を目指すために国立成育医療研究センター研究所・病院、そして都立小児総合医療センターなどの機関を超えたアライアンスの形成に尽力し、小児集中治療室から得られた検体を用いたバイオマーカー研究を開始した。 動物モデルの作成は時間と労力を要するプロジェクトであるが、本研究の鍵である「実験モデルの質」に関して妥協しないため、平成28年度までの期間延長を行うこととした。平成28年度にはチームが拡大するため、総力を上げて本プロジェクトの完了に向けて邁進する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
この2年間における研究代表者の重なった職場異動に加え、実験動物センターの新規建て替えに伴う各種手続きの遅れにより、予定を大幅に変更する必要が生じた。そのため日本学術振興会に期限延長を申し入れ、これが受け入れられたため本プロジェクトは平成28年度を最終年度とすることになった。
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Strategy for Future Research Activity |
平成28年度に研究代表者は2名の大学院生を迎え入れ、研究チームの拡大を行った。今後は大学院生を指導する形で研究の進捗は着実かつ迅速に行くことが予想される。加えて、研究代表者が臨床業務の合間を縫って実験を行える様に部門内で調整を行ったため、平成28年度はより多くの時間を研究と実験に費やすことが可能となると期待される。
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Causes of Carryover |
上に述べたように2年間で重なってしまった部署異動と動物実験センター改築に伴う影響で、実験計画が予定より遅れてしまったため、次年度利用が生じてしまった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
今後は大学院生を含めた3名のチームとなるため、より早い進捗が期待できるため、今回繰越となった金額は有効に活用される予定である。具体的には新規実験器具の購入とマウスの購入代金が主な使用用途となる。
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Research Products
(9 results)