2015 Fiscal Year Annual Research Report
ユビキチンリガーゼFbxw7と基質タンパク質を標的とした胆道癌個別化治療の確立
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26861058
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
益田 邦洋 東北大学, 大学病院, 助教 (30569645)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | Fbxw7 |
Outline of Annual Research Achievements |
ユビキチンリガーゼFbxw7はcyclinE,c-Myc,Notch,mTOR,Mcl-1など癌遺伝子産物を基質特異的に分解する癌抑制遺伝子として働き、胆道癌で約35%の変異が報告されているが、生物学的解析は行われていない。本研究では、胆道癌での臨床病理検体、細胞株を用いて、Fbxw7の変異・発現量低下と基質蛋白質蓄積を明らかにし、臨床病理学的予後との関連、細胞生物学的解析を行った。
1 胆道癌細胞株におけるFbxw7タンパク質発現、ノックダウンによる表現系の変化 胆道癌4種類の細胞株でのFbxw7タンパク質発現を確認した。発現細胞株に対してFbxw7のsiRNA3種を用いて、ノックダウンを施行し、mRNA, proteinレベルでの発現抑制、基質タンパク質の蓄積を確認した。その際の表現系の変化を観察している。 2 胆道癌組織におけるFbxw7、基質分子の発現(免疫染色) 2000年から2008年までに東北大学病院肝胆膵外科で手術を行った胆道癌組織を132例を抽出、切片を作成し、基質タンパク質とFbxw7の発現量を測定している。
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