2014 Fiscal Year Research-status Report
輝度測定法を併用したICG血管造影法による術中血流評価技術の再開発
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26861110
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
山本 正樹 高知大学, 教育研究部医療学系, 助教 (20437718)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 虚血性心疾患 / 狭心症 / 心筋梗塞 / 術中画像診断 / インドシアニングリーン / HEMS |
Outline of Annual Research Achievements |
我々は、術中画像診断システムとして、インドシアニングリーン(ICG)血管造影技術の開発から、臨床使用を行っている。現在、独自ICG血管造影法として、HyperEye Medical System(HEMS)を使用し、冠動脈バイパス術における術中グラフト造影検査と、腹部臓器潅流障害に対する腹部臓器造影検査を行い、使用経験と臨床研究を報告してきた。 今回の研究期間には冠動脈バイパス術における術中グラフト造影検査法において、可視化血流の定量化および、数値化された血流の評価法の開発のためのモデル研究を行った。結果、冠動脈バイパス吻合部狭窄による血流低下率を数値化する事ができた。さらに、これまでに記録した術中検査と、術後に施行された冠動脈造影検査結果を比較し、定量評価法の有用性を加えて報告した(国内学会3回、国際学会1回)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究の要点は、冠動脈バイパス術における術中評価法の開発である。その中心となるのが、冠動脈狭窄モデルによる基礎研究であり、その結果を報告することができている。そのため、おおむね順調と考えている。 また、腹部臓器血流評価モデルは、動物実験であり、まず、上記研究結果をうけて、実験方法の再考を行っており、これからの予定となる。この点は研究が遂行できていない。しかし、基礎研究および、予備実験は施行済みであり、今後施行予定となっている。
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Strategy for Future Research Activity |
冠動脈狭窄モデルでの基礎研究は、今後、再検を含めた実験を継続するとともに、学術集会での報告と、論文作成を予定している。 腹部臓器血流評価法における動物実験は、本学が定める「研究機関における公的研究費の管理・監査のガイドライン(実施基準」及び「研究活動における不正行為への対応等に関するガイドライン」に対する教育講演を平成27年6月に受講する必要があり、受講後に継続研究を再開する予定である。
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Causes of Carryover |
本研究で最も、費用を要する動物実験が未施行のため、必要資金を次年度に異動させる必要があったためである。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究は予定通り進行しており、前述のごとく各規定を満たすことがきれば研究を継続する。その為の基礎研究は結果が得られており、結果を基に、臨床研究施行申請を行っている。
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Research Products
(6 results)