2015 Fiscal Year Research-status Report
糖転移酵素C2GnTによる絨毛細胞の浸潤機序の解明と治療への応用
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26861323
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
新美 薫 名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (20571334)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 絨毛癌 / hCG / 糖鎖 |
Outline of Annual Research Achievements |
絨毛癌細胞株JarにC2GnT siRNAを遺伝子導入し、C2GnT発現抑制が及ぼす浸潤及び接着などの機能変化を解析した。in vitroでの機能実験を中心に行った。 1、C2GnT siRNA遺伝子導入によるC2GnT発現抑制絨毛癌細胞モデルの作成 C2GnTの機能解析を行うために発現抑制モデルが必要であり、絨毛癌細胞株JarにC2GnT siRNAを導入した。これらのsiRNA導入細胞株におけるC2GnTの発現量のスクリーニングをウエスタンブロットで解析し、発現が抑制できていることを確認した。 2、C2GnT発現抑制Jar細胞のin vitroでの機能解析 上記で得られた細胞モデルのin vitroにおける増殖能、遊走能、及び浸潤能を増殖アッセイ(MTS assay)、運動能アッセイ(トランスウエルチャンバー法)、及び浸潤アッセイ(マトリゲルトランスウエルチャンバー法)にて評価した。コントロールsiRNA導入細胞と比較したところ、C2GnT発現を抑制した細胞では増殖能に変化はなかったが、遊走能、浸潤能が抑制された。さらにFibronectin, Collagen I及びCollagen IVがコーティングされた96 well plateを用いて細胞外基質への接着能を評価した。Fibronectin, Collagen I及びCollagen IVへの接着能はC2GnT発現抑制により有意に低下した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
siRNAを用いたin vitroでの機能解析を行うことができ、今後のin vivo実験につながる結果を得た。
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Strategy for Future Research Activity |
C2GnT発現抑制絨毛癌細胞を使用した皮下移植及び肺転移モデルマウスの作成とその解析を行う。
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