睡眠時ブラキシズムが脳機能に及ぼす影響

2016 Fiscal Year Research-status Report

• Project/Area Number: 26861654
• Research Institution: Showa University
• Principal Investigator: 小野 康寛 昭和大学, 歯学部, 助教 (70514876)
• Project Period (FY): 2014-04-01 – 2018-03-31
• Keywords: 睡眠時ブラキシズム / 脳機能 / 睡眠ポリグラフ / 機能的磁気共鳴装置

Outline of Annual Research Achievements

本研究は，日常的に睡眠時ブラキシズム（SB）を行なっていることが脳機能へどのような影響を及ぼしているのかを，機能的磁気共鳴装置（fMRI）を用いて検証することを目的としている．
目的のデータ収集にあたり，被験者選択の際に睡眠ポリグラフ検査（PSG），脳機能分析の際にfMRIといった大きな検査機器を使用する．他の研究や，他施設との兼ね合いもあり，現在まで計画通りに行かないところもあるが，当講座ではPSG検査を行う装置一式並びに解析ソフト，睡眠検査室などの整備は整っており，ノウハウもあるので今後の研究遂行には特段問題はないかと思われる．
現段階も本研究に参考になりうる資料の収集を行い情報を交換している．特に被験者をブラキシズム群とコントロール群に振り分け，fMRIにより脳機能分析を行うことについては過去の文献等を参考にし，十分な時間をかけて詳細な検討を行う予定である．進捗状況は決して順調とは言い難いが，一年延長し，今年度も引続き被験者選択を実施し，SBスクリーニングを終了した被験者をSB群とコントロール群に分類し，fMRIを用いて運動課題を実行させ，両群の脳活動を測定していく．それら得られた脳機能データを2群間で比較し検証していく予定である．

Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

本研究に関する参考文献の検証や，他施設の担当者が変わったこともあり，医の倫理委員会資料の提出が遅れているため．

Strategy for Future Research Activity

fMRIを依頼する施設との折り合いがついたため，早急に資料をまとめ医の倫理委員会に提出承認を得る．倫理委員会承認後，速やかに被験者のリクルートを行うが，それに関しては関連研究があるため特に大きな問題はなく実施できる予定である．機能的磁気共鳴装置の測定においては，脳機能分析を行う際の運動課題はいくつかのパターンを用意しておく必要がある．

Causes of Carryover

被験者への謝金として準備していたが、本年度中に支払いまで至らなかったこと、また予定していた学会発表に間に合わなかったことが理由である．

Expenditure Plan for Carryover Budget

計画通りに被験者をリクルートし，研究が遂行できれば予定通りの謝金の支払いが発生してくる．また研究の成果を関連学会で発表し論文にまとめる予定である．