2014 Fiscal Year Research-status Report
大規模多施設間での歯科治療・メンテナンス中断の原因及び患者背景の質的・定量的解析
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26861826
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Research Institution | Fukuoka Dental College |
Principal Investigator |
加藤 智崇 福岡歯科大学, 歯学部, 助教 (40724951)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 中断患者 / 質的研究 / メインテナンス |
Outline of Annual Research Achievements |
歯科医院の中断患者研究にあたり、新たに大学倫理委員会の承認が必要となったため、まず、倫理委員会の承認を得る手続きを行った。倫理委員会で承認を得られた後、協力施設である歯科医院の中断患者の抽出作業を行った。この結果、119名の中断患者を確認することが出来た。更に、中断患者の内、死亡や転居を除いた住所確認ができる85名に対し、電話インタビューの依頼を送付した。現在、電話インタビューを行っている最中である。一方で、中断患者の電話インタビューを解析をSCATと呼ばれる質的解析を行う予定であるが、この方法を用いて「長期に歯科医院へメインテナンス受診」される患者の質的研究を行った。中断患者と対象的である長期メインテナンス受診患者の解析は、中断患者の背景を考察するうえでも極めて重要であり、加えて、メインテナンス受診率の低い我が国の、受診率向上に寄与するものと考えられる。この、長期メインテナンス受診患者解析の結果、「健康志向の高い」「歯科医院のスタッフに好感を持つ」「今後もメインテナンスを継続したい」「家族も一緒に受診している」等の所見を得ることが出来た。これらの結果を更に分析することで、中断患者と比較することを予定している。 この長期メインテナンス受診患者の質的解析研究結果を日本歯周病学会、日本歯科保存学会にて発表を行い、日本ヘルスケア歯科学会誌に掲載。最終的に日本歯科保存学会誌に掲載することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在、中断患者に電話インタビューを行っており、これを27年度中に解析が可能である。また、多施設で実施予定であるアンケート調査の準備も行っており、27年度中の実施を予定している。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度中に中断患者の電話インタビュー解析を終了し、多施設のアンケート調査を開始する予定である。
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Causes of Carryover |
26年度予算に計上した国際学会の旅費が次年度での扱いとなったため(3月に開催されたため、手続き上、翌年度の会計となった)
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
国際学会の旅費および中断患者に対する通信費にあてる予定である。
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Research Products
(4 results)