2017 Fiscal Year Annual Research Report
Ergonomic study of cardiopulmonary resuscitation in clinical situations
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26861861
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Research Institution | Mie Prefectural College of Nursing |
Principal Investigator |
長谷川 智之 三重県立看護大学, 看護学部, 講師 (40588183)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 心肺蘇生法 / 胸骨圧迫 / ベッド / 補助台 / 看工連携 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、医療現場で実施されている心肺蘇生法の質の向上を目指し、ベッドに膝をつき実施する胸骨圧迫技術に着目した。この方法は、ベッドの高さ(環境要因)や医療者の身長(身体的要因)の違いが心肺蘇生の質に影響するため、それを相殺することが特徴である。しかし、我々の研究から、ベッドに膝をつく胸骨圧迫は、床に膝をつく標準的な方法と比較したところ、有効ではないことが明らかとなった。その原因は、術者の下肢が不安定であることや、支持基底面積が小さいことにより、圧迫の力が患者の胸壁に対し有効に伝えられないためであった。本研究は、ベッドに膝をつく胸骨圧迫の特性を明らかにし、ベッド上でも質の高い胸骨圧迫が実施できるような方策を検討し、提案することを目的とした。最終年度は、ベッド上においても効果的な胸骨圧迫ができるよう、心肺蘇生補助台を作成したため、試作品の効果を検討した。その結果、補助台を使用した胸骨圧迫の質は、床で実施する胸骨圧迫と同等であり、補助台の有効性を明らかにすることができた。さらに、補助台の要件を検討し、「医療者の安定した姿勢を確保するために、足趾および膝部をベッド上面部との高さがほぼ一定となるような補助台を、ベッドに密着させて設置する。この補助台は、胸骨圧迫時に医療者の足趾を安定して置けるだけの奥行きと幅を持つ台部を形成し、補助台に荷重がかかってもぐらつかずに安定させる支え部を設けることを特徴とする、補助台を支える部分は、ベッドの高さに応じて高さ調整機能を有するものである、台部はベッド上面部と接合するための接合部を持つか、あるいはベッドの一部としてあらかじめ装着され、必要に応じて出し入れが可能な機能を有する。あるいは、補助台は未使用時に取り外し可能で、使用時にベッド側面部に挿入する形状および機能を有する。」とし、特許出願および取得することができた。
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Remarks |
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Research Products
(4 results)