NICUに入院した子どもをもつ母親への次子妊娠に関する情報提供冊子の開発と評価

2015 Fiscal Year Research-status Report

• Project/Area Number: 26861924
• Research Institution: Hiroshima University
• Principal Investigator: 舩場 友木 広島大学, 医歯薬保健学研究院(保), 助教 (70582378)
• Project Period (FY): 2014-04-01 – 2017-03-31
• Keywords: NICU / 次子妊娠 / 支援

Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的はNICUに入院した子どもをもつ母親の次子妊娠に関する情報提供冊子を開発し評価を得ることである。
平成26年度末から平成27年度初めにかけて、NICUに入院した子どもをもつ両親への次子妊娠支援の現状を明らかにするために、総合周産期医療センターに勤務する医師・看護師および地域の診療所や訪問看護ステーションに勤務する医師・看護師を対象に、NICUに入院した子どもをもつ両親の次子妊娠に関する支援の現状に関する質問紙調査を実施した。平成27年度は質問紙調査で得られたデータ分析を行い、わが国で行われている次子妊娠支援の現状および課題を明らかにすることができた。結果は現在投稿中である。この質問紙調査の結果をふまえて、母親に情報提供する時期や情報提供する職種、冊子の枠組みや内容について検討した。
また、冊子を作成するために、関連する学会や研究会に参加し、家族計画支援の現状や課題、NICUに入院した子どもをもつ両親の心理、妊娠合併症の最新の知見、出生前診断に関する情報などを得た。加えて、冊子の使用方法や評価方法の考案のために、意思決定支援に関する最新の知見、冊子を評価するためのツールに関する情報収集を行った。
現在は、NICUに入院した子どもをもつ母親と家族への情報提供冊子および、評価ツールの作成中である。

Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

初年度に面接調査を追加したため、やや遅れている。

Strategy for Future Research Activity

情報提供冊子および評価ツールを作成する。
作成した冊子を母親に使用してもらい、評価ツールを用いて評価を得る。

Causes of Carryover

計画では平成27年度に冊子を作成する予定であったが、計画がやや遅れており、冊子の作成が途中である。そのため、冊子作成にかかる費用およびその際に雇用予定の研究補助者の人件費を使用しておらず、次年度使用額が生じている。

Expenditure Plan for Carryover Budget

平成28年度に研究補助者の雇用、冊子の印刷代などで使用する予定である。