2016 Fiscal Year Research-status Report
早産児を出産した母親が母乳育児を通して児との生活に適応していく過程に関する研究
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26861942
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Research Institution | Soka University |
Principal Investigator |
田中 利枝 創価大学, 看護学部, 助教 (90515793)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 早産児 / 母親 / 母乳育児 / 親役割獲得 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度に引き続き、今年度も、研究協力機関の協力を得て、研究参加への同意が得られる研究参加者を募るとともに、新たな研究協力機関の確保等に取り組んだが、本研究の目的に該当する研究参加者を確保することができなかった。また、昨年度、早産児を出産した母親の育児に関する文献検討を行ったことにより、早産児の母親への育児支援そのものを扱う研究が見られないという現状が明らかになった。その中で、母乳育児支援に関しても同様であった。本研究では、当初、児が新生児集中治療室(NICU)を退院した後の母親の母乳育児における体験に焦点を当てようとしていたが、出産後から児が退院するまでの母乳育児支援に関する課題も多くあり、まずは、母親の母乳育児のスタートを支援することに資する研究から取り組んでいくことが喫緊の課題であると考えた。そこで、早産児を出産した母親の産後早期の母乳分泌を促すケアについて文献検討を行い、その結果に基づいて、早産児の母親への産後早期の母乳育児支援の実情と課題を探索していくという方向性に、研究目的および計画の見直しを行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究参加者が早産児を出産した母親という特別な配慮を要する研究参加者であることから、研究調査協力依頼に時間を要していた。また、その間の文献検討の結果により、研究目的および計画の見直しを行った。
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Strategy for Future Research Activity |
見直しを行った研究計画について、研究倫理審査で承認が得られたら、調査を開始する。調査により得られたデータを統合的に分析し、早産児の母親への産後早期の母乳育児支援における課題を抽出する。本研究で得られた成果は、社会に広く公表する。
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Causes of Carryover |
次年度使用額については、研究参加者が早産児を出産した母親という特別な配慮を要する研究参加者であることから、研究調査協力依頼に時間を要していたこと、文献検討の結果により、研究目的および計画の見直しを行ったことなどにより、次年度以降に繰り越すこととした。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
得られたデータの分析等を行う過程で看護・医学・心理学関連の書籍(和書・英書)が必要であり、所属研究機関の附属図書館に蔵書されていないもの、長期間必要なもの、複写で補うことができないもの等を購入する。データ収集、整理、保存のため、リングファイル、USBメモリ、PPC用紙、プリンター用インクカートリッジ、文具等の消耗品を購入する。旅費としては、研究調査のための交通費、本研究に関連する学会、研修会に参加するための旅費等が必要である。その他、研究協力機関との連絡・調整のための通信運搬費、研究参加者への謝金等に使用する。
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Research Products
(1 results)